

成実「・・・・・。」
透明「退屈ですか

成実「えっ


透明「私からみて、成実さんは常に
退屈しているように見える

成実「

透明「結論から言うと、成実さんは
浮気はしない方が良いと思います

成実「えっ



透明「浮気をしても、その退屈からは
解放されないからです

成実「えっ

透明「確かに、成実さんはお金があることで
時間を有効に使うことに慣れすぎて
しまっている

もちろん、色々な意味でのメンテナンス
も大事ですけど、それ以上にお金を使う
ことで、自分の存在価値を高めようと
していませんか

成実「そ、それは・・・。」
透明「それに、浮気をすれば必ず貴女は
旦那様にそのことを気づかせようと
しますよ


成実「えっ

透明「私は、あくまでも成実さんの味方です

だから、厳しく聞こえることも今回は
言わせてくださいね

成実「う、うん・・・

透明「成実さんは、旦那様に浮気がばれても
大丈夫だと思っていますよね

でも、そのことで旦那様は
焼きもちを焼いたり成実さんの方を
向いてくれることはないです

逆に、彼のプライドを傷つけ
逆上されて成実さん自身が傷つく
ことになります

成実「・・・そっか

やっぱり、あの人は私を見て
くれてないんだ・・・。」
透明「それも違いますよ

成実「えっ

透明「旦那様は、成実さんを大切に想って
います

成実「う、うそ・・・先生、いいのよ

そんなに気を使わないで・・・

透明「いや、別に気を使っていってる
ワケじゃなんです

成実「

透明「成実さん、彼は貴女を大切に想って
います


ただ、こういう形の愛情は、私の中
では理解しがたいものだったので、
最初は困惑しましたけど、彼は
あくまでも、貴女を一番信頼できる
パートナーとしてしっかりと認識
してるんです

もし、そのパートナーが自分を
裏切ったということを、あなた自身が
告げるようなことをすれば

彼の心に近い分だけ許せない気持ちは
計り知れなくなってしまう・・・

自分のことは棚に上げてと思うかも
しれませんが、彼の価値観はそういう
行動を起こしてしまうんです

成実「・・・そ、そうなんだ・・・
でもどうして・・・主人は私のこと・・・。」
透明「くす


成実「

成実さんは、今までにない困惑した表情を
していた・・・。
しかし、その裏に嬉しさと泣きたい気持ちが
隠れていることを、彼女自身は理解出来て
いないのかもしれない・・・。
透明「成実さん・・・今まで色々なこと
経験してきましたよね

産まれてから今まで、周りの期待に
答えようと一生懸命・・・

頭の良さ、容姿の端麗さ、人への配慮、
その全てが周りに認められたい、
必要として欲しいと思う気持ちから
くるものだったはずです

人間は、自分の存在意義を常に
自問自答しながら生きているものです

それでも、自分は何のために産まれて
来たのか

なのか

ごく少数だと思います

でもね、その答えは決して人から得られる
ものではないんです

成実さん

一番の悩みって、何故だかわからない
この退屈をどうやって埋めたらいいのか

ってことだったんじゃないですか

成実「

透明「それは、イコール自分は何のために産まれて
きたのか


ということを聞いているのと同じなんです

成実「・・・・。」
透明「でもね

今の状態を続けていては、解決出来ないんです

成実「ど、どうして、わかったの


透明「そりゃ~わかりますよ~

それだけ、私は成実さんのこと
真剣に見ていますもん

成実「


顔真っ赤

透明「成実さん

ことが産まれてきた存在意義なんて人は、
世の中には存在しませんよ

貴女は、自分を知るために一生懸命
周りの言うことを聞き、愛されたい

必要とされたい

きてしまったんだと思います・・・

人と協調して上手に付き合ってゆく

それは、決して悪いことではないのですが、
その事に慣れすぎて、相手の意見が自分の
意見のようにすり替わるような心理を
生み出すまでにいたっていることは
決して良いことではないと思います

これでは、成実さんの生き方が
成実さん本人の人生を自身で
歩んでいるとは言えない気がするんです

そんなの、悲しすぎます・・・

成実「・・・でも、私は・・・・
どうすればいいの・・・

透明「大丈夫


成実さん本人を取り戻しましょうよ

成実「えっ

透明「その為には、まず、己を知ることが
大切になります

成実さんの心理動向と行動理念

複雑に絡み合った価値観を少しずつ
紐解いてあげないと・・・・。
続く・・・。
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