



透明「あれって

朽木「・・・かれこれ20年前になると
思います・・・その当時、私は
この神社を継ぎ神主となったばかりで
慣れない手つきで大祭の準備をして
いました・・・。
神社をくまなく掃除し、場を清める
為に結界を張ろうと社の裏へ回った
ところ・・・そこには、ご神木に
ぶら下がった亡骸がございました

透明「

朽木「それからというもの、大祭の前になると
神社の奥から呻くような声が聞こえて
くると、近隣の方々から噂を聞くように
なり、気味悪がって近づかない人が
増えてしまい、困り果てていました

私や神道の仲間で出来る限りのことは
したのですが、なかなか上手く行かず、
本家の方からの紹介で貴方のお師匠様
を紹介していただいた次第です

透明「そうなんですか・・・初めて聞きました

タイ「なんでもよ~

かなり強い結界を張ったらしくてな

その現象自体はピタッと収まったらしいんだ

だがよ~

場が崩れてきてるんだと

透明「


タイ「あっ


敦子「私です

透明「敦子さん

朽木「すみません

目覚めたらしく、強い巫力をもって
しまったようで・・・しかし、未だ
使いこなせていないようなのですが

神社の場が崩れてきていることは
分かるらしいのです・・・。」
透明「なるほど~


それなら納得です

でも、私は師匠が張った結界の正位置が
分からないので、今の状態が崩れている
のかが分からないんです

タイ「どういうことだよ

透明「要するに、タイさんの店があるでしょ

お店のレイアウトをタイさんが変えたと
しても、初めてのお客さんにはそれが
当たり前で、タイさんのお店の前の状態
は分からないよね

もちろん、何度も来ているお客さんから
すれば、レイアウトが変わってるのは
一目瞭然だけど、私はこの神社に初めて
くるから、前の崩れていない状態は
分からないんだよ

タイ「そ、そういうもんなのか

透明「うん

まだ死んでないだろうから、それを視て
修復することは出来るとおもうよ

タイ「なんでぇい



透明「・・・・・。」
簡単に言うなよ~


結界を修復するには、気力・体力ともに
充実していないと出来ない

本来、結界を一から張るのと修復するのでは
修復するほうがはるかに難しいものなのである

透明「取り敢ず、その結界の場所まで案内して
いただけますか

朽木「はい


私は、朽木神主に連れられ社の裏に回る・・・。
続く・・・。
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