



私は、御神木の前に立ち呼吸を整える

透明「さてと、先生の力と直接対峙するのは
初めてだな~・・・・行きますよ


先ずは、師匠の張った結界を崩す作業に入る

ここで一番難しいのは、私が師匠の結界を
破るほどの密度の濃い力をぶつけられるか

そして、結界が完全に崩れた後に開くゲートを
素早く閉じることが出来るか

この二点に限られてくる・・・。
透明「結界の方式は、神木の力である木気に
結界石に宿る金気を最大限に引き出して
ぶつけ相剋を作り、神木を媒体として
維持しているゲートの力を押さえ込んで
いるわけだ・・・。後は金気を供給して
結界を維持している

ならば、供給を大地の気である土気に
変えて、結界石との関係を相生にすれば
結界石に宿る結界方式を壊すことが
出来るはず

後は、供給にどれほどの力がいるのか

だな・・・。」
さて、はじめるか・・・

透明「・・・・・我・・・求めん・・・・
至高の大地・・・・・いずる・・・
・・・御母神・・・・・・・・・・。」
結界石に土の気が供給されて行く・・・。
透明「(ひぇ~っ

こりゃ~根比べだな~・・・・

私の気の器が悲鳴をあげている・・・。
それでも、負けじと力を絞り出す

「パリッ・・・パキン

音に出ない音が頭に響く・・・。
透明「・・・もう・・ちょい・・・。」
「ギリギリ・・・バキンッ

透明「はぁはぁ



何とか結界を破壊することが出来たようだ

しかし、休んでるヒマはない

ゲートが開く・・・。
透明「うひょ~っ


ゲートが完全に開く前に何とかしなくちゃ

さてと


お力をお借りしますよ

先ほど泰蔵さんのお店で敦子さんが買ったもの

アレは、確実にこの神社の神様が荒ぶる炎の神
である証拠

ならば、相剋となる結界を使わず、あえて相生を
起こし力の方向を正せばよい

木気の神木は、炎気の神に力を供給する形に
移行させる

幾ら神木の力が強いとはいえ、常に神に献上する
木気の量を考えればゲートを維持出来るほどの
木気を残すことは出来ないのが道理

ついでに、ゲート自体も神の神気に触れて
徐々に力を無くし消滅するだろう

透明「・・・神火の炎を宿し・・・八百万の・・・
・・・西方に火あらば、東方にニエたらん
木あり・・・日々の・・・・高天原にて・・・
・・・・・・・・かしこみ・・・・・・・・。」
障気が徐々に薄れて行く・・・

透明「・・・・・・・ふぅ~っ

・・・・・・・・・・・・・・・。
うん


やれやれ

私はその場に倒れながら、呼吸を整える・・・。
大地の気が澄んでゆく

気持ちの良い時間である

続く・・・。
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