




私たちは、その場に結界を張り
一息ついた

円「・・・透明



透明「う~ん


漆原「黄泉玉

円「で、でも


それに、あんな形のものは視たことないよ


何が起こったかわからない漆原さんに説明をしつつ
皆さんにも黄泉玉についてお話します

黄泉玉とは、通常亡くなった霊魂がこの世を
さまよっていた場合に一定の期間を過ぎると
強制的に黄泉路へ送り返す存在で、一般的には
鬼の類がこの職務にあたっている・・・。
しかし、黄泉玉とは本来見た目もあのような
禍々しいものではなく、どちらかというと
霊達にとっては神々しい存在に視えるもの
なのだが・・・。
円「も、もしだよ

もしアレが黄泉玉として、どうして
あんな気持ち悪いものになるワケ


透明「・・・さっき、覗いて視たんだけど、
あの赤い塊は、他の霊魂を喰らって
取り込んでた


円「

漆原「


透明「

漆原さんの顔色が悪い・・・。
透明「漆原さん

漆原「も、もし、その玉に喰われた霊は
どうなるんですか

円「

透明「もし、黄泉路へ送られていないとなると
あの玉の中で苦しんでいる可能性も・・・。」
円「多分、生きている人間が水の中でもがいてる
状態だと思う

漆原「



冗談じゃない


突然、声を荒立てる漆原さん

透明「漆原さん


漆原「はっ


あ、あの~


透明「えっ

ちょっと待ってくださいね

私は、円の肩についているお守りを
無理やり外し、漆原さんに渡す

透明「これをもって行ってもらえれば
大丈夫ですよ

漆原さんは、お守りを受け取ると
うつむきながらトイレへと向かう・・・


円「ちょ、ちょっと


私の魔法具~~~~


透明「お前、持ちすぎ

さっきの、昴が作ったものだろ

本来はあれで十分なんだよ

お前、いろいろ持ちすぎて、お守りどうしが
共鳴しちゃって効果打ち消しあってるから
さっきみたいなことになるんだよ

円「だったら、最初にいいなさいよ~~~~



透明「はぁ~



円「・・・・ところで透明

ひとつ聞きたいことあるんだけど

透明「

円からの質問

次回、透明先生から意外な言葉が・・・。
続く・・・。
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