呪 VS 呪符師・鑑定１２２ー２２

呪 　VS 　呪符師 ・２２ 



心に声が木霊する・・・


権化「よくぞ耐えた、術者達よ」

多々羅「はぁはぁ・・・いいえ・・・

　　　お助けいただき、感謝致しております」

透明「感謝しております

　　　秋葉大権現様・・・隠形鬼は・・・。」

権化「うむ・・・今は赤子のように眠っておる」

透明「そうですか・・・よかった」

権化「・・・そうかそうか

　　　故に鬼子母神様が気にいるわけか・・・」

透明「」

権化「呪符使いよ」

多々羅「は、はい」

権化「お主にこれをやろう・・・」


そういうと、秋葉大権現様の気質から

小さな光が、多々羅さんの手に


多々羅「こ、これは・・・」

権化「我の氣引きじゃ

　　　お主が鬼とおうた時は、それを使い

　　　いつでも我を頼るが良い」

多々羅「えっこ、こんな・・・。」

権化「我も昔は術者であった・・・懐かしいものよ

　　　氣引きの紋を呪符に込めておくのだぞ」

多々羅「は、はいありがとうございます」


うわ～っ神様からのとんでもプレゼントじゃん

私が、羨ましそうに多々羅さんを見ていると・・・。


権化「お主には・・・。」

透明「・・・ワクワク」

権化「ふむ・・・お主に目をかけると、

　　　色々と面倒が起こりそうなのでな・・・」

透明「ううっ・・・だ、大丈夫です」


くう～～～っ鬼子母神様～～～っ

わかってて出てきたでしょ～～～う


権化「術者達よまた会おうぞ」

多々羅＆透明「はいありがとうございました」


秋葉大権現様と隠形鬼の気が消えた後、

社の空気が澄み切った山の空気に変わっていることに

気がつく・・・

神の御業

本当に見事という他、言葉が見つからない

私と多々羅さんは、しばらく呆然としていた・・・。



　　　　　　　　　　続く ・・・。

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