

師匠のお墓をお参りした後

透明「谷津根ちゃん

どういうことなの

谷津根「私も驚いたのだが、正確には墓そのもの
というわけでは無いようだ・・・。」
透明「えっ


谷津根「私もおかしいと思ってな

よく調べてみたのだが、どうやら
その波長は墓の真下から発せられている

つまりは、アレだ

谷津根さんが指差した方向には
大きな木が立っている・・・。
透明「桜の木・・・

谷津根「よく思い出してみろ

お前の深層世界で暴れていたのは
何だった

透明「あっ


谷津根「つまり、あの桜の根がこの下にも伸びていて
桜の想念がお前の師匠の墓を通じて
繋がりの強いお前に伝播したと
考えるのが正しいのかもしれんな

透明「も、もしそれが正しいとしても


世界の言葉って、全ての人に同じメッセージが
伝達しているものだよねぇ

あんな桜の木一本が発信源だなんて・・・。」
谷津根「まあ、これは憶測でしかないが、
あの桜は、あくまでも電波塔の1つ
なのではないか

世界の言葉は各大陸で違うらしい。
日本は日本の言葉の蔓延があり、
アメリカ大陸にはその大陸の言葉が
別で蔓延していると聞く

そう考えると、このような主となる木の根が
世界の言葉を運んでいると考えるのも
あながち間違いではないのかもしれん・・・。」
透明「・・・なんかコレって脳の構造に似てない


谷津根「

透明「地球を巨大な脳と想定すれば、伝達する
無数の木の根がシナプスや伝達帯に
なっていて、大陸はそれぞれ脳の前頭葉や
側頭葉みたいに分かれていて・・・。」
谷津根「・・・・・

透明「・・・・

各々想像を膨らませて黙りこくる二人

谷津根「う~む

とにかく先ずはあの桜を調べてみよう

透明「そ、そうだね

何もわからないもんね

そういうと私達は墓を見下ろす桜に近づいてゆく

続く・・・。







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