

透明「・・・・。」
谷津根「・・・・。」
世界の言葉に触れた私達は、しばらく
呆然とその場に立ち尽くす・・・。
谷津根「少しまとめてみようか

谷津根さんの言葉にハッと我に返る透明先生

透明「そうだね

なんて聞こえた

谷津根「やはり世界の言葉は断片的だったが、
恐怖、悲しみ、繋がりとだけ確認できた。
通常、世界の言葉は1つのキーワードで
できているはずだ

複数のキーワードが出ているとなれば
メッセージとして受け取れなくもない

透明「う~ん

常に伝わっているんだよね


そうなると、刷り込まれてしまったら
受け手の解釈によって、繋がりに対する
恐怖や悲しみって解釈になってしまうから
マイナス感情を増長したり、孤独感が
生まれやすくなってしまうと考えられる

谷津根「ただ、ひとつ解せないのは、
お前に送られてきたメッセージだ

透明「

谷津根「お前はよく分かっていなかったと思うが、
私がお前の深層に関与した際に
受け取った世界の言葉・・・いや、
世界の言葉にのって届いた想念は
『助けて・・・わたしはここにいる

だったんだ

透明「えっ

そんな具体的なメッセージだったの


・・・・助けて・・・私はここにいる

それって、やっぱり似ているようだけど
世界の言葉とは逆というか・・・。」
谷津根「世界の言葉は、人と人を分かつようなもの

恐怖や悲しみといったネガティブな言葉に
繋がりという大切なものが含まれている

しかし、お前へのメッセージは、
その繋がりを求めるようなものだった

助けを乞い自らの存在をアピールしている

透明「それってお墓にいる人達が自分の存在を
分かってほしいと想っている気持ちが
世界の言葉にのって私に届いたという
ことなのかなぁ~


谷津根「そうとも言えないぞ

透明「えっ

谷津根「逆に、世界の言葉に感化された人の想念が
逆流してお前に伝わってきているという
考え方もできる

透明「あっ


谷津根「それと・・・これは言い難いが・・・」
透明「

何故か珍しく谷津根ちゃんが口ごもっている

続く・・・。







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