判断の基準 ・11
作治「・・・・お前、わかるのか
当てずっぽうじゃないのか」
透明「一応、占い師なんで・・・肝臓ですよね」
作治「はぁ~ 本当に分かってるんだな・・・。」
透明「ひとつ、聞きたいのですが」
作治「何だ」
透明「園の皆さんは、そのことを知っているんですか」
作治「・・・園長だけな・・・。」
透明「何で皆さんに言わないんですか」
作治「それくらい、察しろよ占い師なんだろ」
そこは、占い師は関係ない気が・・・
透明「わかりました作治さんが園長に口止めしたように、
私も誰にも言いませんので、安心してください」
作治「そうしろ・・・まあ、事情はわかったろ
だから、これ以上俺に関わ」
透明「ちなみに 」
作治「」
私は、作治さんの言葉を遮るように話しかけてゆく・・・。
透明「さっきの、当てつけは、何が原因だったのですか」
作治「い、今更かよ
・・・・ま、まあ、なんだ・・・ヘルパー達が、
楽しそうに、ぺちゃくちゃ喋ってたのが、
気に入らなかったんだよ」
透明「子どもですか」
作治「うるさい人がシンミリしている時に、
ぺちゃくちゃ喋ってる方が悪いんだ」
透明「でも、作治さん、ヘルパーさんにも言ってないんでしょ」
作治「そ、それは・・・・」
透明「それじゃぁ~、今の作治さんの気持ちを察するのは
無理でしょうよ~占い師じゃあるまいし」
作治「くっ 今、占い師は関係ねぇ~だろう」
ちょっとした、仕返し・・・
透明「あははっそうですね
あっ 後、作治さんの肝臓にある・・・。」
作治「・・・癌か」
透明「ええお医者さんは何て言っているのですか」
作治「・・・あのやぶ医者・・・手術はできねぇ~ってよ
それに・・・。」
透明「余命宣告ですか・・・。」
作治「・・・もって、半年・・・早けりゃ3ヶ月だと・・・。」
初めに作治さんを視たとき、彼の周りから黒い靄が
立っていた・・・その靄は、肝臓付近に集中していた為、
癌だと直ぐにわかったが・・・余命三ヶ月か
私も念の為、作治さんの木人図は視ていたが、
やはり、枝が折れている・・・このままだと、確かに
三ヶ月くらいしかもたないかもしれない・・・・。
透明「作治さん不安ですか」
作治「・・・まあ、不安じゃ無いと言えば嘘になるなぁ」
この人は、強い人だ・・・
透明「ご家族の方は」
作治「お前、本当にズケズケと聞いてくるなぁ~
・・・・妻は居ねぇ~よ先に逝ってるからな
息子と娘は、俺がもうじき死ぬから、遺産の整理で
忙しいみたいだぞ
まあ、俺なんて、良い父親じゃなかったから、
早く死んで、遺産をもらいたいんだろうよ」
今の言葉・・・心のそこから言っている・・・
実際に、作治さんの死を感じてから、お子さん達は
作治さんのことよりも、死を迎えた後の用意をしていて、
作治さんにはあまり会いにきていないようだ・・・。
透明「悲しいですね・・・」
作治「・・・はぁ~・・・お前に同情されてもなぁ~」
作治さん・・・強がってはいるけど、辛いんだろうな・・・
とにかく、私が作治さんにできることを考えなければ ・・・。
続く ・・・。
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