判断の基準 ・19
透明「今からでも、十分間に合うよ」
作治「しかし、おめぇ~」
透明「さっきも言ったよね
諦めたらそこで終わりだって」
作治「・・・おめぇ~が、俺の寿命を伸ばして
くれるとでも言うのか」
くれるとでも言うのか」
透明「あははっそれは無理」
作治「けっなんだよ
結局、慰めかよ」
透明「そうじゃないよ
私が直接寿命を伸ばすことはできないけど、
作治さんなら、伸ばせるっていってるんだよ」
作治「はぁ~何いってるんだ」
透明「まあ、順番に行こう
ちゃんと、寿命が伸びるように、後でその方法も
話すから」
作治「本当か」
透明「そんなことで、嘘ついても仕方ないでしょ」
作治「わ、わかった」
透明「さてと、まずは、これから作治さんに
旅費を稼いでもらわないといけないのだけど」
作治「何をすればいい」
透明「話が早くて助かるよ
それじゃぁ~、まずは、ここにいる
全ての人と、お友達になってください」
全ての人と、お友達になってください」
作治「はぁ~何を言って」
透明「旅費・・・稼ぎたいんでしょ」
作治「うっ・・・そ、そんなことで、稼げるのか」
透明「もちろん、ただ友達になるというだけでは
駄目ですよ~」
作治「何だよハッキリ言えよ」
透明「あははっ焦らない焦らない
この施設にいる人の数って、知ってる」
作治「えっ・・・部屋数は30くらいか」
透明「惜しい32部屋
それ以外に、施設を利用している、外からの
利用者さんを含めると」
利用者さんを含めると」
作治「ちょ、ちょっと待てよ
100人近くになるんじゃないのか」
透明「もっとだよ
だって、利用者さんのご家族も含めれば、
その倍は行くでしょ~」
作治「お前俺を殺す気か~~~ 」
透明「もちろん、全ての人と友達になれとは言わないよ
ただね、旅費を稼ぐために必要なことがあるから、
言っているんだ」
作治「それは、何なんだよ」
透明「それはね人の記憶にとどまること」
作治「人の記憶に・・・とどまる」
透明「そうそして、自分がいなくなった後でも、
思い出してくれる存在であること」
思い出してくれる存在であること」
作治「」
透明「旅費とは、徳であって、自分が生きてきた
証でもある
人の記憶に残るというのは、それだけ価値があって、
記憶にとどまるというのは、難しいことでもあるんだ
これは、私のモットーでもあるのだけど、
自分が死を迎えた時、忘れられない、思い出せる人で
ありたいと思っているんだ
ありたいと思っているんだ
そのためには、徳を積もう旅費を稼ごうという
欲目ではなく、自分が誰かに頼られる存在であろう
と考えて行動している」
作治「なるほどな・・・お前のことが少しわかった気がしたよ
要するに、バカが付くほどのお人好しってことだろ」
透明「その言い方は、勘弁して
色々な人に言われ続けてるから」
作治「あははははっ何となく、言いたいことはわかったよ
記憶にとどまるにしても、良い人である必要があるんだろ
嫌な人間でいれば、記憶に残ることはあつても、
心にとどまることはできない忘れたいヤツになるもんなぁ~
心にとどまることはできない忘れたいヤツになるもんなぁ~
ましてや、死んじまったら、想い出すなんてこと
ぜってぇ~しねぇ~し、早く忘れようとして、本当に
忘れられちまうからな」
透明「さすが、元小説家
みな迄言わなくても、わかってくれると思ったよ」
作治「なっなんで知ってるんだ」
透明「こう見えて、占い師ですから」
さてと、簡単には言ったものの、実際にやるのは
大変だぞ
ましてや、病気を抱えた作治さんがどこまで出来るか
とにかく、なんとかしなければ ・・・・。
続く ・・・。
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