男性の平均寿命は81・5歳と言われているが、夫は50歳位から原因が分から
ない「本態性高血圧症」と言われていた。何とか薬を飲ませたくないので
あらゆる民間療法を試したが、どうして正常値にはならなかった。
そのため降圧剤を服用するようになったので、食生活には人一倍気を使うよう
にしていたので、自営業でいつも家にいる夫は、お付き合い以外の外食は
唯の一度もさせたことがない。
私の仕事がだんだん忙しくなるにつれ、お手伝いさんを雇い、さらに家政婦さん
をお願いした。たとえそのため海外へ行っても、大体の献立をつくり、できるだけ
栄養バランスの摂れた薄味のものを夫に食べさせ、家族に不自由な思いはさせな
かった。夫は60歳頃ジョキングをしていて息苦しくなり、大学病院で精密検査
をしてもどうしても原因が分からなかった。そして70歳の時に救急車で何度か
搬送され入院した結果、初めて「狭心症」と病名がつけられ、沢山薬を飲むよう
になった。
さらに78歳で認知症と分かり、そのための治療も受けている。
また何年か前から原因不明だそうだが「石灰沈着性疼痛症」になり、突然体が激痛に
なる病気も6回目になった。言うなれば夫は長年薬漬け状態なのだ。
そのため、何とかその副作用を少しでも減らしたいと、自分なりに色々学んだこと
を元に、サプリメントや、私手づくりの健康の元?を飲ましている。
改めて考えてみたら、もしも私が健康に対する細心の注意がなければ、もしか
したら、夫はもうとうに亡くなっていたかも知れないと思っている。
まして認知症は家庭で介護していると「余命5年位」などと、言われているのだ。
認知症だけでも10年目の夫を何とか長生きさせるため、メンタルな面の最終段階
に入った。自分なりに長年いろいろと研鑽したため、雑学的な知識はかなりある
ので、これからも自分にできる限り、夫の長生きさせるために行動し、ガンバる
つもりでいる。