ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

落ち葉を踏みしめながら

2022-11-26 20:12:45 | エッセー

 午前中の雨が上がり、午後からは日が差して明るくなった。

家にいるといつもベッドに一日中いる夫を誘って、久しぶりに羽根木公園へ散歩に行った。

 銀杏並木はすっかり黄色くなりきれいで、ハラハラと葉が落ちていて、道一面の落ち葉

がとてもキレイだった。

 ほとんど枯れ木に近いような木と、まだ緑の葉がついている木があり、どうして一度に

おなじ状態にならないのかしら?とおしゃべりしながら歩いたが、結論は「人間と同じで

全部同じ気持ちではないんだね」と二人で大笑いした。

 沢山落ち葉が落ちているのに、踏むと「カサカサ」しないのは、雨上がりだと気づい

たが、土曜日なのに雨上がりのためか、公園は人が少なく静かだった。

 間もなく師走月日の流れの早さは恐ろしいように早い、1周660メートルの道を

途中でベンチで4回も休んだが、でも一応元気で歩く夫の後ろ姿を(後3年間は絶対

にこのまま元気でいてね)と、祈りような気持ちで見つめた。

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忙しかった二日間

2022-11-26 08:24:06 | エッセー

 前々日は訪問治療の先生がいらして、夫の定期診察と二人でコロナ5回目接種

電話の件での訪問者、友人がきて我が家でお弁当だが、ランチなどで忙しかった。

 昨日は梅が丘から約1時間ほどかかる北区の王子ホールで「老年医学講座」を

受講した。とても医学的な講座で学会レベルで、私が知識がないためか、かなり

難解で、介護者としては期待して参加したので少々落胆した。

 

認知症の夫を一人置いて出かける時間は「3時間」と決めてあるが、昨日は何と

5時間あまり家を空けてしまった。焦った気分で家に帰ったが、メモして頼んで

あった配達の件も、お金を払っていなかったようだが、それは仕方あるまい。

でも夫は「お帰り」と機嫌がよくホッとした。思えば認知症歴満10年半の夫を

一人置いて外出できるのは、夫が「認知症優等生」のお陰だからだ。

 夫のために役立てばと遠方まで行ったが、私にはあまり成果がないと

感じた長い時間だった。

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