
足がなかなか良くならず、我が家の前の治療院へ治療の予約に行ったら
BJMは「乙女の祈り」が流れていた。その曲を聞いた途端に、私のイメージは高校二年の秋に戻っていた。11月12日は私の誕生日、その日は大学生
のボーイフレンドと都内の公園にいた。彼が「お誕生日おめでとう」と
カバンから箱を出して渡してくれ、開いたら中にはオルゴールが入っていた。「わあ嬉しい!有難う」と、思わず大きな声を出したが、その時代では
オルゴールは高級品で、大学生にはかなりの負担のはず。
きっとアルバイトをがんばってくれたのだと、感じて余計嬉しくなった。

かけたら曲は「乙女の祈り」、それを二人でしばらく聞いたが、秋の空は
高く蒼く澄んでいて、風が少し吹いていた。
大好きな曲のオルゴールのプレゼント、あんなに嬉しかったことはな
かった。治療院で待っている間その曲は流れていたが、イメージ人間の私は
すぐその世界に浸りきれる。なんて素敵な思い出だろう、真っ青な空と彼の
やさしい笑顔、ありありとまざまざと思い出し、私は一瞬少女になっていた。

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