「無限責任」②
野田総理はこう言うべきです。
「仮に、大飯原発でも福島原発と同様の事故が起これば、近隣で生活
している住民の皆様には避難して頂くことになります。その範囲は原
子炉被害の程度によって差がありますが、最悪の場合は福井一県で収
まらず近隣各県、更には近畿の水がめ琵琶湖からの取水で生活水を賄
う近畿や東海地方にさえも及ぶことは避けられません。更に、放射能
汚染の影響は十万年を経ても減少することはありませんので、たとえ
幸運にもすぐに原子炉が制御され収束したとしても、すでに暴露され
た放射線による人体や環境への影響は残念ながら予測することさえ不
可能ですので、これまで通り暮らせる保障は出来ません。そして、フ
クシマに続いてフクイでも原発事故による放射能汚染が起これば、こ
の国はまず国際社会の信用を失い間違いなく国家存亡の時を迎えるで
しょう。しかし、政府は、国民の今の豊かな生活を守り経済の停滞が
及ぼす様々な影響を避けるために、辿り着いた究極の選択の結果、已
むを得ず電力供給不足を補う大飯原発の再稼働を苦渋の末に決断しま
した。もちろん、徹底した安全管理を行って不測の事態が起こらない
ように慎重に再稼働させますが、もしも万が一にもこの判断が誤った
結果をもたらしたとしても、正直に言えば、そんな無限的な責任を如
何なる権力者であっても負えることなど出来ません。国家破綻の責任
はその受益者こそが等しく負うもので、つまり、受益者である国民こ
そがその被害によってその責任を負わなければなりません。それが国
民が主権者である民主主義国家ではありませんか。もう一度言います、
原発再稼働によって起こる原発事故の無限責任を政府が負うことなど
絶対に出来ません。その責任はこの国で生きる全ての国民が子々孫々
を経て未来永劫に到るまでその被害によって負わなければなりません。
よろしいですか?では、再稼働ヨシッ!」
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