lizardbrain

だらだらぼちぼち

夕陽が泣いている

2006年08月04日 08時14分21秒 | 風景光景

6年前の7月、フェリーに乗って初めて四国に渡った。

宿泊料金の安さだけにこだわって、何の下調べもせずに、坂出市の五色台という高台にある簡保センターに泊まったのだが、そのロケーションの良さにはビックリした

確か、簡保センターに到着したのは18時半を過ぎていた。
1階の客室の窓からは、晴れた空に夕陽が沈んでいこうとする景色が広がっていた。
沈んで行く夕陽に照らされながら、瀬戸大橋が大きく見えた。
午後7時から、とフロントで指定された夕食を済ませて部屋に戻ると、沈んだ夕陽の残照の向こう、瀬戸内海をはさんだ対岸の岡山県の街並みの夜景までがくっきりと見えていた。

それまでに、人並に、景色が美しいだとかを感じた事はあったが、この日の夕焼けのように、いつまでも眺めていたい景色というのに出会ったおぼえが無かった。
その頃は、デジカメはもちろん、パソコンも持っていなかったし、フィルム式のカメラを持っていたものの、カメラを持ちまわる習慣はなかった。

いつか、坂出市方面に出かける時には、再び五色台に上って、瀬戸大橋の夕暮れを撮影できればと思っていたら、先日、その機会が訪れた。
順序が逆になったが、観音寺市の有明海岸に立ち寄った翌日の事だ。
今回は簡保センターに泊まらなかったので、簡保センターを通り過ぎて、瀬戸大橋が見通せる場所を探してみたが、結局、五色台の頂上にある国民休暇村の駐車場で撮影する事にした。

休暇村の喫茶コーナーでコーヒーを飲み、宿泊客ではないが駐車場から撮影しても良いだろうか? と、たずねてOKをもらい、駐車場に戻ってめったに使わない三脚をセットしようとすると、、、、、、、、

布製のケースから三脚を引っ張り出したとたん、文字通り3本ある脚のうちの1本の一番下に付いている、地面と接触する部分のゴムが外れた。
あれれ?
と思いながら、なおもケースから三脚を引っ張り出していると、ゴムが外れた脚から、3段階で伸び縮みする一番下の脚が外れて落ちてしまった。

どうして、わざわざ四国までやって来たこんな時、こんな場所で三脚がブッ壊れてしまったのか?
心当たりがあった。

どうやら、このおよそ3週間前にこの三脚を原チャリの前カゴに入れて、ガチャガチャと鳴らしながら走ったのが原因だったのかも、、、、、、?
この日この時のために、家から10分ほど走った海岸で夕陽の撮影の練習をしてみたのだ。
海岸に出る途中、狭い道路を通らなければならなかったので、クルマで行かないで原チャリで出かけたのだ。

バラバラになりそうな三脚をあわてて直そうとしたが、太陽はそろそろオレンジ色に変身しながら水平線に近づこうとしている。
夕陽が沈んでしまっては元も子もない。
外れて短くなった脚に、他の脚の高さを合わせてカメラをセットしてみた。
よしよし、この高さでも、たいして問題は無い。

だが、デジカメの液晶越しに見ると、以前に簡保センターから見た時よりも、休暇村の駐車場から見る瀬戸大橋の方が小さく見える。
つまり、休暇村からの方が遠いという事に気付いた。
今さら簡保センターに戻る時間も無いし、簡保センターの敷地外からでは瀬戸大橋への視界が開けていない事は、ここに来るまでに確認済みだ。

そのまま、撮影を強行する事にしたが、悪い事に、この日の空は、夕暮れ時が近づくにつれて曇りぎみとなってきた。
天気予報は『曇り時々晴れ』夕焼け時に空が晴れてくれる事に期待したのだが、そう期待通りにはいかない。
全くの曇天ではないのでなんとかなるかも?
かえって雲に夕陽が反射するのも美しいかも?
と思いながら撮影してみたが、こんなものしか写せなかった、、、、、、
これよりも太陽の高度が下がる頃には、夕陽は、雲の中に隠れてしまった

          

さて、こちらは、肝心な時にブッ壊れた三脚である。
 



三脚本体の上に、2本のパイプと、黒いゴムやら白黒のプラスティックの部品が写っているのがお分かりだろうか?
これが、坂出市くんだりで外れてしまったパーツである。
家に戻ってから、なんとか自分で直そうとしたのだが、ここを外す事が出来れば修理できるという、一番のポイントになる部品がどうしても外れないので修理不能のまま放り出してしまった。

三脚など、めったな事では使わないワタクシである。
思えばこの三脚、
3年ほど前にヨドバシカメラで購入したものの、以来、ケースに入れたまんまで使った事がなかった。
ようやく、始めて使ったのが、原チャリで夕陽撮影の練習に出かけた時。
つまり、この時、五色台の休暇村の駐車場で使ったのが2回目だった。
高いものでは無いが、さすがヨドバシカメラで売っている商品である。
一人前に保証書が付いているが、保証期限はすっかり過ぎてしまっている、、、、、

買い替えかなぁ、、、、、、
やはり