ピクサー展以来、1年2ヶ月ぶりに兵庫県立美術館へ。
今回のお目当ては、ムンク展
ライヴ観戦や博物館へ出かけるのには随分慣れたが、美術館と言うのは、根っからのイナカモノのワタクシにとってはなかなか敷居の高い存在である。
「美術館へ行く人達は、よっぽど美術に精通した人に違いない。シロートのワタクシなんぞがのこのこ出かけていって、下手な事を口走るわけにはいかないゾ。」
と、少々腰を引きながら恐る恐る出かけてみると、日本画と洋画の区別もつかないような、ごく普通のオジサンオバサン達がたくさん来ていることを知って、一安心する。
一安心したからといって、いまだに絵画の見方が良くわからない、などと本音をは口走るわけにはいかない。
展示されていたムンクの自室やアトリエの写真を見て驚いた。
アトリエの壁一面に、自作の絵が並べられている。
このムンクという画家は、自分の作品のほとんどを手元に置いていたらしい。
画家と言うのは、元来、そういうものなのだろうか?
だけど、描いた絵を売らなくては収入を得られないではないか、、、、、、?
よくしたもので、当然のように、パトロンと呼ばれる人たちが存在して、ムンクにも何人かのパトロンがいたらしい。
歯医者のパトロンに、
「子供部屋の壁を飾る絵画」
のオファーを受けて描いたというのに、公園で抱き合う男女をモチーフにした作品を仕上げてしまって、注文主から返品されてしまった事もあるとか。
実際に現地で撮影された映像が流されていたのだが、どっかのチョコレート工場の社員食堂の壁に、ムンクの絵がたくさん掛けられているとか。
驚いたりうなずいたりしていると、いつの間にか出口に。
展示作品を収録した図録を絶対に買おうとミュージアムショップをのぞいたのだが、ムンクの作品をあしらったストラップやらキーホルダーやらTシャツなどと一緒に並べられているのを見て、なんか買う気を失くしてしまった。
そういえば、去年、インカ・マヤ・アステカ展で買った、ずっしりと重たい図録は、いまだに開く事無く本棚に並んでいる、、、、、、
結局、何も買わずにミュージアムショップを出ると、4台ばかりノートPCを置いたコーナーがあった。
このノートPCからEメール送信すると、『叫び』を含めたムンク作品の縮小画像(3点だったか4点だったか、、、?)を添付する事ができると言うサービス。
無料なので、ワタクシも自宅PC宛にEメールを送ってみる。
が、最初に触ったPCから送信すると、サーバー接続エラーばかりで、どうやっても送信できない。
気を取り直して、別のPCからメール送信した。
でも、あれから3日経っているというのに、いまだにEメールが届かない、、、、、
まさか、まがい物のノートPCと疑うわけにはいかないので、どうやら自分のアドレスを入力し間違えたのだろう。
カンマかピリオドか、どっか間違えたのだろう、、、、、、なんか、悔しい
喫茶室でビーフカレーを食した帰路、美術館の出口がわからなくなる、、、、、
案内表示通りに行っているのに、なんか不安になってしまう。
この美術館の造りが芸術的なので、展示ブースを除いた付帯施設のありかもわかりにくいと思ったのはワタクシだけだろうか、、、、、
ここで手に入れたチラシを見ていると、行ってみたいイベントが2つあった。
まず、マリー・ローランサン展。
3月8日~5月11日、海遊館隣のサントリー・ミュージアムで開催。
高田渡や加川良が唄う、堀口大学訳の鎮静剤という詩を書いたのもマリー・ローランサン。
同じ人らしい事を確認した。
次に、姫路菓子博。