5月12日、
富士見橋からキレイに見えた富士山だったが、麓に近づいていくと雲に覆われて見えない。
水ヶ塚PAから下りて、国道139号線に戻る。
富士山の周辺を時計回りに、ガイドブックで『富士南麓エリア』と呼ばれているあたりを走行しているのだが、雲に覆われた空に変化は無い。
「どっかから一陣の涼風が吹いて、一瞬にして雲を飛ばして青空にならないものか、、、、?」
と、かすかに期待してみたがそんな一陣の涼風など吹く様子も無い。
それどころか、『まかいの牧場』への道路案内表示が目立ちだした頃には、前を行くクルマの速度がドンドン落ちていく。
そのうちに速度が落ちるどころか、片側1車線の国道はついに渋滞が始まってしまった。
『まかいの牧場』とやらがそんなに人気スポットなのか、それとも日曜日だから渋滞してるのか、異邦人であるワタクシにはその理由がさっぱり見当がつかない。(後日、その理由が判明したのだが)
かといってUターンして、ついさっき通った道を戻る気にもならない。
トロトロしか進まない車列にイライラしだした頃、田貫湖への案内表示があったので、左折して田貫湖とやらに行ってみる。
ガイドブックには、富士山ビューポイントとして小さく紹介されている田貫湖だが、富士五湖の仲間には入っていない小さい湖だった。
12時過ぎ、クルマを停めた場所からは、釣り人が多い他には特に目を引くイメージは感じられなかった。
が、周辺案内図を見ると、湖の周囲に遊歩道があって、その向こうにキャンプ場や休暇村もあるらしい。
コンビニで買っておいた助六寿司の弁当を食して、遊歩道を歩いてみる。
雲は多いが、そのわりに空は暗くない。
新緑の明るさが風景を彩っているからだろう。
家族連れよりもワンちゃん連れが目立つ遊歩道を、写真を撮りながらノンビリ歩いても20分ほどでキャンプ場に着いてしまった。
芝生の上で遊ぶ子供集団や、ブルーシートを敷いて昼食会のグループの明るい声が良く響いてくる。
で、よく見渡してみると、キャンプ場側にも駐車場があった、、、、、
最初からわかっていたら、ここまでクルマで乗りつけたものを。
キャンプ場の受付でソフトクリームを買う。
しばし休憩しながら、景色を眺める。
渋滞から逃れるためにふいに立ち寄った田貫湖だったが、ホット一息つくことができた。
意外と、お気に入りスポットになるかも知れない。
その後、も一度水ヶ塚PAに行ってみたが、さっきよりも霧が濃くなっていたのですぐに下界に降りた。
15時ごろ、『道の駅須走』で休憩。
15時45分、山中湖に寄ってみるが、空模様に変化は無かった。
なにしろ日曜日の世界的な大観光地なので夕方になると渋滞しそうで、このへんであきらめて甲府のビジホに戻ることにした。
計画では、決してメインの訪問先にしていなかった田貫湖だったが、ここにやって来たから落ち着いた気分を取り戻す事ができたと思う。