2017年7月8日(土)
爽快だった大雪山層雲峡黒岳ロープウェイを気分よく後にして、
三国峠に着いたのは13:30。
ほとんどのガイドブックに載っているであろう有名な人気店で、ソフトクリーム休憩。
次の目的地のヒントは、三国峠の駐車場にもあった。
ソフトクリームと一緒に、お店の人から目的地付近の駐車場情報を確かめてみた。
最近、駐車場が整備されたと噂されているが、実際は、ただ広めの路側帯があるだけらしい。
とにかく行かなければならない。
ここを出て三国峠を下っている途中、反対車線のクルマが覆面さんに無理やり呼び停められてるところを目撃した。
北海道に来る前は、北海道の白バイや覆面さんはよそ者ナンバーのクルマばかり狙って取り締まりをしているとか、尋ねてもいないしそいつは北海道に行った事もないのにさんざんアドバイスしたがる友人がいたけど、上陸以来覆面さんを見たのは実はこれが初めてだった。
(覆面していない素顔のパトカーや白バイは何度も見かけている。)
覆面さんとは逆方向の対向車線を移動していた事の幸運に、ただただ感謝。
最も、そんな後ろめたい走行をするワタクシではない。
いやホントです、信じて下さい。
14:50
法定速度を順守していても、あっという間に、25km離れたタウシュベツ川橋梁が見える展望台ポイントに到着。
三国峠で教わった通りに、噂されてる駐車場とやらは少しだけ路側帯が広がっているだけで、その幅はワタクシのクルマの全長よりも狭かったので、斜めに停める。
その狭いスペースには、既に何台も先客がいた。
ここは、今回、北海道のビューポイントを調べているうちにたまたま初めて知った場所なのだが、では、タウシュベツ川橋梁とは何ぞや?
それは1937年に旧国鉄士幌線に建設された橋梁で、1955年に糠平ダムの完成に伴い線路は移設されて列車は他の場所を走行するようになり、この橋梁自体は使われなくなった。
使われなくなったタウシュベツ川橋梁だが、糠平ダムの水位が下がる1月頃から6月頃に地上に姿を現し、8月~10月頃に湖底に沈んでしまう。
こうして季節によってその姿が見え隠れするようになったアーチ橋で、いつの間にか幻の橋と呼ばれるようなったらしい。
さらに、糠平ダムへの水没による浸食が進み、少しずつ崩壊に向かっている廃墟感が共感されて人気スポットになっているのだという。
あと何年かすると、完全に崩壊してしまうのではと危惧する声もあるようだ。
1月頃から姿を現すという事は、川に雪が残っているあるいは凍結している時期に姿を現すわけで、その時期ならもっと絵になる風景だろう。
隙間に斜めにクルマを置いて、展望台までこんな道を少し歩く。
展望台といっても、河原から一段上がったところにある、舗装もしていなくてロープで囲った狭いスペースだった。
川の向こう側に橋梁が見えた。
先に来ていた人達が撮影を終えたらしく、場所を空けてくれたので川向こうの風景に身を乗り出す。
これまで使った小型の電動ズームレンズではやはり拡大率が小さいので、この時のためにレンズキット付属の安物の望遠レンズを使ってみたが、どうやらまだ倍率が足りなかったようだ。
もっとタウシュベツ川橋梁の近くまで行ける林道があるのだが、人気スポットに向かうクルマによる交通事故が多発するため許可車両以外通行禁止(閉鎖)となっていて、自家用車で行くためには事前に手続きして許可証を貰わなければならない。
他に、徒歩で行く事もできるのだが(1時間くらいかかるらしい)、頻繁に熊が目撃されているらしくガイドツアーに参加しなければならないらしい。
橋梁の足元の河原に小さく写ってるのが、人である。
良~く見ると、皆お揃いの色の長靴を履いているのがわかるので、ガイドツアー参加者だろう。
ワタクシごときのミラーレスではオソマツなので、参考にした記事を紹介しておく。
『上士幌町観光場情報2017年10月27日 タウシュベツ川橋梁のいま』は、
こちらをクリック。
『産経フォト2017年6月1日』は、
ここをクリック。
特に産経フォトの写真を見ると、近寄ると随分デカそうで、橋梁の上を走り回りたくなる。
けど、そんな事したらアブナイよ。
遠目にも雰囲気をたっぷり漂わせたタウシュベツ川橋梁に別れを告げた。
70kmほど走行すると、この日の宿のある帯広に到着。
翌日は、北海道最後の一日となる。