この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

「愛されるために、ここにいる」-こんなのアリかな?

2007-02-27 23:44:48 | 最近見た映画
 2007年2月27日(火) 京都みなみ会館


 公開初日、映画館に15分前に駆けつけたら「初日なので先着20名様にチョコレートをプレゼント」ということで、ベルギー製のチョコレートをもらう。ラッキー!

 東京に住む友人から、「良かったよ。」と、年賀状で紹介されていて、待っていたが、京都でもようやく公開。待ちに待って見に行く。

 主人公を見て、思わず笑ってしまった。職場の元同僚とそっくりなのだ。年に似合わずずいぶん老けて見えたが、女性にはもてていたようだった。この物語の設定でも50歳そこそこなのに60歳には見える。同僚もそうだった。そのことをからかうと、怒っていたが。

 映画は、いきなり滞納の督促をする場面から始まる。また、題名にだまされたかなの不安がよぎる。ジャンは裁判所決定のの強制処分を執行する執行官の職を父親から譲り受け感情を廃して仕事に徹するが、離婚から年月を経て息子を職場に迎えるが、一向にさえない。ある日、健康のためにダンス教室に通う。職場の窓から毎日気にかけていた風景だ。

 そこで、知り合った娘に声をかけられる。


 この人どこかで見かけた人、と思ってプロダクション・ノートを見ると、「灯台守の恋」に出ていたという。まさか、サンドリーヌ・ボネールではと思ったがもちろん違う。じゃあ、誰? 

    
    アンヌ・コンシニ。
「灯台守の恋」のカタログを見てもそんなキャストの名前がない。カタログの写真のページを追っていくとあった。サンドリーヌ・ボヌールの娘役で出ていた女優だった。ボヌールもきれいだが少ししか出なかったあの女優は誰だろうという記憶はあった。

 その彼女が、50歳を遙かに超えているように見える男に惹かれる。ダンス教室をおえて家に戻ると、分けのわからぬ婚約者。何これ、どうしてっという感じ。

 男は毎週1回、老人ホームに父親を訪ねる。この父親がまたひねくれ者。でも世の中こんなモノだと思ってしまう。

 息子は執行官の仕事に嫌気がさしている。ダンス教室の「恋敵」からジャンヌが近く結婚する予定であることを「知らされ」、もてあそばれたと誤解するジャン。何もかもいやになる。

 全編に流れるタンゴの曲がいい。ついCDも買ってしまった。
 
「Shall We ダンス!」の現代性と「嘆きのテレーズ」(仏映画:これ、お薦めの映画。少し古いけど一見お価値有り!)のテレーズの生い立ちをあわせたら(どうしてあの男と婚約することになったかの説明として)、こんな作品になるだろうな、という映画だった。 


 「愛されるために、ここにいる」-公式サイト

 「灯台守の恋」-公式サイト

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1 コメント

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主人公 (kimion20002000)
2007-11-10 22:32:46
TBありがとう。
僕の周りにも、こんな主人公もどきが何人もいます。
でも味がありますね。小さな作品ですが、映画のある種のお手本のような作品だと思います。
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