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最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

土曜ドラマ「ハゲタカ」-金融資本の正体を見る

2007-02-25 13:45:44 | TVドラマ
第1回「日本を買い叩け!」を2/17(土)に、昨夜第2回「ゴールデン・パラシュート」を見る。次回が楽しみである。

 映画に比べ、制作費用をあまりかけられないTVドラマは、安上がりに作られ内容が浅薄な印象があって、もともとTVドラマは見ない方だ。しかも一回勝負だったらまだしも、ただ回を重ねるだけのが目的で、だらだらと展開された日には根気が続かない。
 半年ほど前に自分の趣味につられて見た「土曜ドラマ・氷壁」が良かったものだから、経済小説も嫌いではないので、ある種の期待を持って今回見てみた。

 ヘッジファンドやらディリバティブという訳のわからない横文字とともに、東南アジアやロシアで大暴れした金融資本は今、日本で新たな展開を見せている。ホリエモンやら村上ファンドという活字が新聞を賑わして以後、日本企業に次々とM&Aの攻勢がかけられている。この正体とはどんなモノなのか知りたいという興味がわく。

 第1回の「日本を買い叩け」の背景は、バブルがはじけ銀行が不良債権処理に追われていた時期に重なる。銀行の抱えていた不良債権を丸ごと売買する「バルクセール」の中に老舗旅館の「西乃屋」があった。先代と違い今の社長は経営の才覚がないにもかかわらず、ゴルフ場経営にも手を伸ばした結果、多大な負債をかけることになる。債権もろとも格安で買い取った外資系ファンドは早速、容赦のない返済を迫るが返せるわけがない。

 金融の専門書を見るよりわかりやすい形で、経営を自らするでもなく、新たな価値を作るでもなく、会社を建て直すでもなく、ただ右から左に転がすだけで儲けを生んでいく仕組みが展開される。
 
 第2回は利益を生む会社を、ワンマン社長の弱みにつけ込み、首を据え変え、そのまま乗っ取る手口が映し出される。

 3回以降が待ち遠しい。
 


  【参照】:「リップルウッド」が日本長期信用金庫を買収した顛末

  土曜ドラマ「ハゲタカ」-NHK公式サイト

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