この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

『追憶』ー降旗康夫監督が木村大作のカメラで撮ったサスペンス仕立ての映画

2017-05-12 22:11:10 | 最近見た映画

   【 2017年5月11日 】    TOHOシネマズ二条

 新聞、テレビで大々的取り上げ、宣伝しているから、つい観に行ってしまう。

 監督は、『あなたへ』の降旗康夫である。『駅・ステーション』はせっかくの高倉健も台無しだったが、『あなたへ』はまずまずだった。今度はどんな風に撮ってくれたのか、期待半分、懐疑心半分。

                

 3人が子供の頃の時代と、今の時代が交互に映し出され、意味ありげな場面が展開される。しかし現実感があまりない。

 あとの展開の伏線だけを描いたという感じだから、重みがないのだ。

              
          【 安藤サクラ 】             【 柄本 佑 】
                      
                    【 岡田 淳一 】              【 小栗 旬 】              

 話の筋はよく組み立てられ、よくできていてそれなりに面白かったが、何か物足りない。何が不自然なのか。

 3人の中では、小栗旬が良かった。

      


 映像はきれいだった。『剱岳・点の記』を造った木村大作のカメラはやっぱり素晴らしい。富山の街からの『剣岳』をはっきり映してくれる。他にも能登半島の海岸線の美しさとか、それだけ見ているだけでも楽しい。

                           
                                  【 背景に剣岳本峰・大窓・小窓・三ノ窓が 】


                 


 人によって評価は違うだろうけど、自分としては、まあ悪くはなかったが、《心を震わす感動作》というより、よくできている推理小説仕立ての《刑事モノ娯楽映画》である、と言ったところか。
 

            


  『追憶』-公式サイト




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