【 2017年5月11日 】 TOHOシネマズ二条
新聞、テレビで大々的取り上げ、宣伝しているから、つい観に行ってしまう。
監督は、『あなたへ』の降旗康夫である。『駅・ステーション』はせっかくの高倉健も台無しだったが、『あなたへ』はまずまずだった。今度はどんな風に撮ってくれたのか、期待半分、懐疑心半分。
3人が子供の頃の時代と、今の時代が交互に映し出され、意味ありげな場面が展開される。しかし現実感があまりない。
あとの展開の伏線だけを描いたという感じだから、重みがないのだ。
【 安藤サクラ 】 【 柄本 佑 】
【 岡田 淳一 】 【 小栗 旬 】
話の筋はよく組み立てられ、よくできていてそれなりに面白かったが、何か物足りない。何が不自然なのか。
3人の中では、小栗旬が良かった。
映像はきれいだった。『剱岳・点の記』を造った木村大作のカメラはやっぱり素晴らしい。富山の街からの『剣岳』をはっきり映してくれる。他にも能登半島の海岸線の美しさとか、それだけ見ているだけでも楽しい。
【 背景に剣岳本峰・大窓・小窓・三ノ窓が 】
人によって評価は違うだろうけど、自分としては、まあ悪くはなかったが、《心を震わす感動作》というより、よくできている推理小説仕立ての《刑事モノ娯楽映画》である、と言ったところか。
『追憶』-公式サイト