この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

「フローズン・リバー」-ここにも貧困大国アメリカの影が

2010-03-11 20:32:58 | 最近見た映画
       【2010年3月7日】 京都シネマ

 10:50の上映開始に間に合うようにと10時半過ぎに映画館についたら、3階のエレベーターの出口から受付の反対方向に、チケットを求める列がずっと伸びている。朝1回のみの上映でしかも日曜日だから多少の混雑は予想されたが、これほどまでとは。それにしても上映開始時間までにこの列が裁かれるのかということと、満席で自分が入れないのではないかと危惧したが、どうにか滑り込めた。


 舞台は、カナダとの国境近くアメリカのニューヨーク州の小さな町。近くには『モホーク族』の居留地があり、辺境の地も「貧困大国アメリカ」の影が落ちている。


    


 家のローンに支払う金を、博打にのめり込む夫に持ち逃げされ、途方に暮れる母と子。
 モホーク族の若い母親は、自分の子供を義理の母親に取り上げられ部族の他の仲間からも除外されている。保留地で違法移民の取引があり、それにかかわっているのだ。車で冬場の凍った河を渡り、トランクに押し込んだ不法移民を仲介業者にわたす仕事だ。


                   

            

 1回だけとかかわった"仕事"は回を重ね、もう1回だけ無事に済めば、念願の家(トレーラー・ハウス)が手に入るというところで、とうとう失敗する。


                                     



 待ったのない生活、厳しい自然のなかで、子供を守り通そうとする母親の愛情。最低限度の生活を守る仕組みのない社会のつらさを見た。

 

       
    「フローズン・リバー」-公式サイト

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