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最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

『政府は必ず嘘をつく-アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること』-橋下独裁の手本がここに!

2012-03-03 01:12:53 | 最近読んだ本・感想


                  【 堤 未果 著 角川SSC新書 2012年2月25日刊 】

 読み始めたら、とりつかれたように、読みかけの他の本をほったらかしにして一気に読んでしまった。

 例のように、『目次』からこの本の概要を探ってみよう。

   『プロローグ』
     「ウォール街のデモが意味するもの」
 
   第一章「政府や権力は嘘をつくものです」
     「ただちに健康に影響はない」には気をつけろ~9・11作業員の警告~
     「情報隠ぺい」が作ってきた世界の原発の歴史
     御用学者の作り方
     スリーマイル島原発事故後のがん増加はストレス!?
     ノーベル平和賞を受賞した国際機関IAEAは原発推進
     WHOがチェルノブイリの被爆を過小評価するわけ
     (風評被害防止)という大義名分の下、政府がネットを監視する
     「復興特区」の名の下に市場化されつくしたニューオリンズ
     TPPでも政府は嘘をつく

   第2章「違和感」という直観を見逃すな

     「民主党と共和党、どっちが貧困を悪化させますか?」
     「民主革命」という名の新しい侵略
     報道されなかったもうひとつのリビア
     これは「メディア戦争」です
     嘘と真実を見分けるのは、年々難しくなっている
     従順な人間を作る教育ファシズム
     客観性を奪うテレビ、個人情報が売られるネット
     なぜ、グーグル、ヤフーはよくて、2ちゃんねるは胡散臭いのか?

   第3章 真実の情報にたどりつく方法

     市場化を導入するための国民“洗脳”ステップ
     腑に落ちないニュースは、資本のピラミッドを見る
     ニュースに登場する国際機関の裏をチェック!
     日本のTPP加盟はアメリカの陰謀だという誤解
     アメリカ型資本主義から脱出したアルゼンチン
     グローバリゼーションは世界に何をもたらしたのか?
     顔のない消費者でなく、人間らしく生きる

   エピローグ
     「3・11から未来へ」

   おわりに




 というふうになっている。

 目次の項目だけでは分かりにくい点もあるので、順を追ってみていくことにする。

 まず、「プロローグ」。
 アメリカで、『上位1%の人間が国全体の富の8割を独占している』(P-3)ということは、たびたび報道されているから知っている人も多いと思う。ウォール街のデモは、まさにその1%の人間のための政治ではなく、残りの99%の人々の生活を守りための政治を求める抗議行動だった。

 前著作の『ルポ・貧困大陸アメリカ』や続編の『続・貧困大陸アメリカ』を読んで、大阪の現実を見たとき、『アメリカの失敗』そのものの焼き写しではないかと思うと同時に、ファッショ的なやり方に驚異を覚えたものだが、今回この本でさらに深刻な状況を感じた。
 
 アメリカの『失われた10年』の失敗の教訓がどうして生かされないのか、いや、どうしてそれをまねしようと思うのか、《まね》がどどうしてゆるされるのか、考えざるを得ない。
 


 (急いで、先を書きたいが、眠くて時間がない。この続きは後日、書くとしよう




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