この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

「子宮の記憶」-タイトルのイメージとは違う真摯でシリアスな映画

2007-04-21 06:25:56 | 最近見た映画
 別に、タイトルに惹かれて観に行った訳ではないが、タイトルがまずい。原作がそうだから仕方ないにしても、もう少し内容に沿ったイメージ豊かな題がつけられなかったものか。

 以前、病院から生まれ立ての乳児が誘拐されるというニュースが立て続けに報じられたことがあった。あれは、どのような社会背景のもとに起こった事件なのだろうと、今思う。

 この主人公も青年期を迎え、自分もかつて誘拐された身であることを知る。受験勉強を中断してなぜか沖縄に渡り、海辺で細々と営業している食堂に住み込みで働き始める。その理由は、物語の展開していくうちに明らかにされる。


 沖縄は、不思議な雰囲気のあるところだ。この物語にはぴったりの場面設定だ。何かかも溶かし込んでしまうような暑さ、不気味に飛び交う米軍機、どこまでも透きとおった青い海、異国情緒。

 見終わった後、何か久しぶりに、どこか懐かしく甘酸っぱいような何かに包み込まれるような、感じがした。そう、《3億円事件》を扱った「初恋」を見たときと同じような。



   「子宮の記憶」-公式サイト

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