この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

「ヴィーナス」-人生の最後の一瞬まで輝きたいと感じさせてくれる

2007-11-29 00:00:21 | 最近見た映画
[2007年11月28日」 京都シネマ

 冒頭、ピーター・オトゥールをスクリーンで見て、「ああ、こんなに歳をとってしまって!アラビアのロレンスとは全然違うじゃないか!」と少しショックだった。

 現在の自分は、オトゥールとは歳もだいぶ違うし、そもそも銀幕を飾るほどの男前と比べるのはどうかと思うが、いずれ自分も今の生気を失い、「あんな風に年老いていくんだな。」と思うと、やっぱり悲しい。
 だから、よけい現実的で映画の内容が身に滲みてきたのかもしれない。


 モーリスは、かつては名の通った俳優でも今はただの年寄り。毎日、行きつけのカフェで仲間と語らう日々。ある日変化が起きた。友人・イアンの姪・ジェシーが田舎からやってくるのだ。期待するが、来てみたら礼儀知らずの何も出来ない小娘。避けるイアンにかわってモーリスが果敢に挑む。

「多くの男にとって-女の体は最も美しいものだよ。」

  「エロじじい!」

「ヴィーナスのモデルは君のような生身の女性だ。」

  「唾やよだれを垂らさないで!」

「裸体は人間本来の姿だよ-弱さと美しさの象徴だ。」


 無視されても、けなされても引かない。-男っていくつになっても・・・。他人事とは思えない、自分のものとして近づきつつある高齢化社会。

 最期まで輝けるようにするには、何が出来るか-次の世代としても考えたい内容である。



  

          「ヴィーナス」-公式サイト

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