[2007年11月28日」 京都シネマ
冒頭、ピーター・オトゥールをスクリーンで見て、「ああ、こんなに歳をとってしまって!アラビアのロレンスとは全然違うじゃないか!」と少しショックだった。
現在の自分は、オトゥールとは歳もだいぶ違うし、そもそも銀幕を飾るほどの男前と比べるのはどうかと思うが、いずれ自分も今の生気を失い、「あんな風に年老いていくんだな。」と思うと、やっぱり悲しい。
だから、よけい現実的で映画の内容が身に滲みてきたのかもしれない。
モーリスは、かつては名の通った俳優でも今はただの年寄り。毎日、行きつけのカフェで仲間と語らう日々。ある日変化が起きた。友人・イアンの姪・ジェシーが田舎からやってくるのだ。期待するが、来てみたら礼儀知らずの何も出来ない小娘。避けるイアンにかわってモーリスが果敢に挑む。
「多くの男にとって-女の体は最も美しいものだよ。」
「エロじじい!」
「ヴィーナスのモデルは君のような生身の女性だ。」
「唾やよだれを垂らさないで!」
「裸体は人間本来の姿だよ-弱さと美しさの象徴だ。」
無視されても、けなされても引かない。-男っていくつになっても・・・。他人事とは思えない、自分のものとして近づきつつある高齢化社会。
最期まで輝けるようにするには、何が出来るか-次の世代としても考えたい内容である。
「ヴィーナス」-公式サイト
冒頭、ピーター・オトゥールをスクリーンで見て、「ああ、こんなに歳をとってしまって!アラビアのロレンスとは全然違うじゃないか!」と少しショックだった。
現在の自分は、オトゥールとは歳もだいぶ違うし、そもそも銀幕を飾るほどの男前と比べるのはどうかと思うが、いずれ自分も今の生気を失い、「あんな風に年老いていくんだな。」と思うと、やっぱり悲しい。
だから、よけい現実的で映画の内容が身に滲みてきたのかもしれない。
モーリスは、かつては名の通った俳優でも今はただの年寄り。毎日、行きつけのカフェで仲間と語らう日々。ある日変化が起きた。友人・イアンの姪・ジェシーが田舎からやってくるのだ。期待するが、来てみたら礼儀知らずの何も出来ない小娘。避けるイアンにかわってモーリスが果敢に挑む。
「多くの男にとって-女の体は最も美しいものだよ。」
「エロじじい!」
「ヴィーナスのモデルは君のような生身の女性だ。」
「唾やよだれを垂らさないで!」
「裸体は人間本来の姿だよ-弱さと美しさの象徴だ。」
無視されても、けなされても引かない。-男っていくつになっても・・・。他人事とは思えない、自分のものとして近づきつつある高齢化社会。
最期まで輝けるようにするには、何が出来るか-次の世代としても考えたい内容である。
「ヴィーナス」-公式サイト