【2015年11月29日(日)】 京都産業大学 神山ホール
この時期、毎年行かせてもらっているが、今年は産大の「創立50周年記念」ということで、『定期演奏会』にベートーベンの『第九』を《合唱付き》でやるとの「招待はがき」を受け取った。ありがたいことである。車で10分、早速妻と出かける。
前回の演奏会で、同じ『第九』を《第一楽章》だけ演奏したので《どうして第一楽章だけ?》と不思議に思っていたが、今日の演奏会の冒頭でのあいさつで述べられた指揮者の門氏の言葉で理解できた。
【芸大】でもなく【音楽科】の設置もない大学に入り、《初めて楽器を手にするものが半分近くいるのでは》という学生の楽団が『第九』の演奏に挑戦するということが、どれだけの努力を必要とするか! 相当な練習量をこなしたことは想像に難くない。
演奏は見事なものだった。門氏の指導の痕跡も随所に見られる味のある演奏だった。
「ソリスト」も素晴らしかった。合唱もよかった。第4楽章のはじめ、楽団員の後ろの場所に並んだ時は、《ちょっと人数が少ないんじゃないの》と思ったが、「ソリスト」にも「楽団」の音量にも負けない迫力のある声量で納得した。
何せ、普通のコンサートホールだったら【S席】にあたるほぼ【正面の前から10列目】くらいの場所を自分で選べる(しかも無料で)のだから最高だ。
ティンパニーを敲いていたのは女性だったが、思い切りの良い響きには驚いた。チューバの音もよかった。
初めの出だしこそ《あれっ》と思ったが、あとはプロ顔負けの演奏に圧倒され魅了された。
『ブラボー!』、鳴りやまない拍手!
楽団員のみなさん! 合唱団のみなさん! ソリストのみなさん! 門さん! そして、機会を与えてくれた関係者のみなさん!
感激を、ありがとうございました!