成り行きで、「癌に侵され余命いくばくもない」-『妻が登場する映画』と、もう一つは『夫が奮闘する映画』をそれぞれ見たが・・・。
そもそも、《お涙ちょうだい》の映画は好きではない。
【 2016年11月11日 】 京都シネマ
1本目は、『湯を沸かすほどの熱い愛』。 宮沢りえが余命2ヶ月の母親役を演じるが、一口に言ってしまえば、【出来過ぎ】である。
いじめの問題もあり、夫の浮気もあり、連れ子もあり、さらには、実の母親だったが別の母親が登場したりして、みんな良い子・良い人である。探偵の親子も、旅先でであった目的のないヒッチハイカーも目標を見つけて、全て計算通りにかた片付いていく。全てがこんなうまくいけば、確かに《思い残すこと》はないかもしれないが、解らないのは、オダギリジョーこと幸野一浩である。《こんな生き方でいいの》っていう感じというより、よく許されているっていうか?
問題をもう少し絞り、的を絞った内容にしたらよかったのに思う。
【 2016年11月12日 】 TOHOシネマズ二条
2本目は、織田裕二がやはり癌で余命半年と宣告されるが、こちらは題名の通り、【僕の妻の旦那探し】を人生最後の仕事として頑張るという話。
発想が面白いと当初思ったが、所詮【あり得ない話】である。実際、どう転んでも、残される側としても絶対に【許される展開ではない】と思うから、途中から覚めてしまった。
だいたい、テレビドラマ調の演出とカメラアングル。映画館まできてみる代物ではないと後悔する。
吉田羊のさわやかな姿だけが印象に残った作品だった。
『湯を沸かすほどの熱い愛』-公式サイト
『僕の妻と結婚してください!』-公式サイト