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【アマルフィーの街】
(前日の夕食は、「タッソー広場」までバスの送迎付きで出かけ、レストランでとる。)
【2010年2月17日(水)】 旅行5日目
今日はいよいよアマルフィー海岸へ。テレビの天気予報を見たら、天候は雨から曇り。ちょっと、がっかり。天候が回復することを願ってホテル前に迎えに来たバスに乗り込む。
アマルフィーはソレント半島の先まで行き、そこで回り込んでちょうどソレントの街の反対側にある。(地図上ではソレントとポジターノを結ぶ赤い線で、半島を横切る道が描かれているが、実際は半島の先端を回る道を行く。)
海は進行方向に向かって常に右側にあるので、右側の座席を確保する。帰りはその逆になるが、そこまで考えずに、結果的にこの作戦は失敗した。
バスの一番前の「特等席」はくじ引きの結果、母と息子の親子組に。
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【ソレント周辺図-「ローマ南イタリア」(昭文社)より】
曲がりくねった道を登りソレントの町を出て海岸線に向かう。道が狭いためか今日のバスはいくぶん小振りだ。
そろそろ海が見えてきてもいいはずなのだが、天候がますます怪しくなって、視界もきかなくなってくる。木々の間に海が見えるはずだと目を凝らすが、乳白色のベールに包まれ何も見えない。そのうち、近くの木々さえ霧の中に隠れて目を開けているのだか、閉じているのかわからない感覚になってくる。
こうなっては、「世界一美しい海岸線」といわれるアマルフィー海岸も、何もない。
車は右に左に揺られて、道が曲がりくねっていることを体で知らせている。後続の車のライトも、霧の中に隠れたり、道のカーブの陰から現れたり。
本来、車窓から、直ぐ切り立った崖の遙か下に波打つ海面が見えるはずだが、それが見えないから恐怖心もないのかもしれない。
「ワー、キャー」という悲鳴の代わりに、車内に落胆の空気が漂う。
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それでも幾分か霧が晴れてきて、カーブの向こう側の景色が見えてきた。視線を下方に向けると、崖の下のわずかな砂浜に波が打ち寄せる様子が見えるような気がする。
ガイドが、前に見える岩が「聖母マリアに見える岩で・・・」、というので、シャッターを切るが、雨に煙って何やらよくわからない。
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【ポジターノの丘の売店】
ポジターノの丘まできてそこで買い物タイムとトイレ休憩をとる。幾分雲が薄くなったような気がするがやはり海は見えない。屋台の売店を覗いたり、近くのバー兼土産物屋で時間をつぶす。売店で買った乾燥イチジクにアーモンドをのせた、この地方の名物というお菓子がおいしかったので土産に買う。もらったオレンジも野性的な味でおいしい。
再び、バスに乗りアマルフィーに向かう。アマルフィーの手前に「エメラルドの洞窟」といって、カプリ島の「青の洞窟」ほど有名ではないが同じような洞窟があり期待していたが、波があって入れないという。残念!
カプリ島ツアーはオプションになっていて「青の洞窟」もそのツアーに組み込まれていたが申込はしていなかった。日程がきついのと、もしかして洞窟内に入れないということもあり(冬場の見学できる確率は低いらしい)、費用も馬鹿にならないのでやめた。だから、ここだけでも体験できればと思っていたが、うまくいかない。
映画「アマルフィー」のロケをしたというホテルの前を通り、岬を回って坂を下るといよいよ、アマルフィーの街に入る。
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【アマルフィーの寺院・ドゥオーモ】
アマルフィーはほんとに狭く小さな街だ。海岸線から垂直に山側に向かって一本の道が延びその両側に建物が寄り添うように並ぶ。その道を奥に行くほど山が迫ってきて、家がひしめきあう。
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【アマルフィーの路地裏】
建物をくぐりぬけている道を行き、裏の路地に入る。急な階段が山の上に向かって曲がりながら伸びている。時間がないので途中で引き返す。
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【スペインの「メスキータ」を思わせる寺院の回廊】
来た道とは別の裏の道をたどると、ドォーモの裏手にある回廊に出てきた。階段を下りていくと、ちょうど昼食のための集合時間だ。
昼食はメカジキの料理ということで期待していたが、もうひとつだった。
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【雨に煙るアマルフィーの街】
帰りはまた、来た道を戻る。席は同じで、今度は山側となる。行きはさっぱり見えなかった景色も、雨雲がやや上空に移動し、海と山の中腹くらいまでは視界が開けてきた。上半分はまだ厚い雲が覆っている。
ようやく見えてきた景色に海側の席から歓声がああがる。背伸びして観ると遠くに岬やその先にわずかながら島影が見える。
断崖の上を通る道から、直下の波打ち際が見えるはずだが、山側の席から見えるわけもない。“作戦”の失敗を悔いる。
どうこうするうちに、往きに立ち寄った「ポジターノの丘」に着く。
往きとは違って遠くの岬まで見えるではないか。喜び勇んでバスの外に出る。
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【ポジターノの丘から見たアマルフィー海岸】
早速、あちこちで歓声が上がり、それぞれが海をバックに記念撮影をする。シャッターを頼まれたり、押してやったりでごった返す。
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【記念写真を撮るG大の元気コンビ】
空が晴れて、アマルフィーの海が見られて、ほんとにホントによかった!
*1 同行者のブログ記事を参照
「メカジキの夕食」の記事にジャンプ
(前日の夕食は、「タッソー広場」までバスの送迎付きで出かけ、レストランでとる。)
【2010年2月17日(水)】 旅行5日目
今日はいよいよアマルフィー海岸へ。テレビの天気予報を見たら、天候は雨から曇り。ちょっと、がっかり。天候が回復することを願ってホテル前に迎えに来たバスに乗り込む。
アマルフィーはソレント半島の先まで行き、そこで回り込んでちょうどソレントの街の反対側にある。(地図上ではソレントとポジターノを結ぶ赤い線で、半島を横切る道が描かれているが、実際は半島の先端を回る道を行く。)
海は進行方向に向かって常に右側にあるので、右側の座席を確保する。帰りはその逆になるが、そこまで考えずに、結果的にこの作戦は失敗した。
バスの一番前の「特等席」はくじ引きの結果、母と息子の親子組に。
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【ソレント周辺図-「ローマ南イタリア」(昭文社)より】
曲がりくねった道を登りソレントの町を出て海岸線に向かう。道が狭いためか今日のバスはいくぶん小振りだ。
そろそろ海が見えてきてもいいはずなのだが、天候がますます怪しくなって、視界もきかなくなってくる。木々の間に海が見えるはずだと目を凝らすが、乳白色のベールに包まれ何も見えない。そのうち、近くの木々さえ霧の中に隠れて目を開けているのだか、閉じているのかわからない感覚になってくる。
こうなっては、「世界一美しい海岸線」といわれるアマルフィー海岸も、何もない。
車は右に左に揺られて、道が曲がりくねっていることを体で知らせている。後続の車のライトも、霧の中に隠れたり、道のカーブの陰から現れたり。
本来、車窓から、直ぐ切り立った崖の遙か下に波打つ海面が見えるはずだが、それが見えないから恐怖心もないのかもしれない。
「ワー、キャー」という悲鳴の代わりに、車内に落胆の空気が漂う。
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それでも幾分か霧が晴れてきて、カーブの向こう側の景色が見えてきた。視線を下方に向けると、崖の下のわずかな砂浜に波が打ち寄せる様子が見えるような気がする。
ガイドが、前に見える岩が「聖母マリアに見える岩で・・・」、というので、シャッターを切るが、雨に煙って何やらよくわからない。
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【ポジターノの丘の売店】
ポジターノの丘まできてそこで買い物タイムとトイレ休憩をとる。幾分雲が薄くなったような気がするがやはり海は見えない。屋台の売店を覗いたり、近くのバー兼土産物屋で時間をつぶす。売店で買った乾燥イチジクにアーモンドをのせた、この地方の名物というお菓子がおいしかったので土産に買う。もらったオレンジも野性的な味でおいしい。
再び、バスに乗りアマルフィーに向かう。アマルフィーの手前に「エメラルドの洞窟」といって、カプリ島の「青の洞窟」ほど有名ではないが同じような洞窟があり期待していたが、波があって入れないという。残念!
カプリ島ツアーはオプションになっていて「青の洞窟」もそのツアーに組み込まれていたが申込はしていなかった。日程がきついのと、もしかして洞窟内に入れないということもあり(冬場の見学できる確率は低いらしい)、費用も馬鹿にならないのでやめた。だから、ここだけでも体験できればと思っていたが、うまくいかない。
映画「アマルフィー」のロケをしたというホテルの前を通り、岬を回って坂を下るといよいよ、アマルフィーの街に入る。
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【アマルフィーの寺院・ドゥオーモ】
アマルフィーはほんとに狭く小さな街だ。海岸線から垂直に山側に向かって一本の道が延びその両側に建物が寄り添うように並ぶ。その道を奥に行くほど山が迫ってきて、家がひしめきあう。
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【アマルフィーの路地裏】
建物をくぐりぬけている道を行き、裏の路地に入る。急な階段が山の上に向かって曲がりながら伸びている。時間がないので途中で引き返す。
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【スペインの「メスキータ」を思わせる寺院の回廊】
来た道とは別の裏の道をたどると、ドォーモの裏手にある回廊に出てきた。階段を下りていくと、ちょうど昼食のための集合時間だ。
昼食はメカジキの料理ということで期待していたが、もうひとつだった。
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【雨に煙るアマルフィーの街】
帰りはまた、来た道を戻る。席は同じで、今度は山側となる。行きはさっぱり見えなかった景色も、雨雲がやや上空に移動し、海と山の中腹くらいまでは視界が開けてきた。上半分はまだ厚い雲が覆っている。
ようやく見えてきた景色に海側の席から歓声がああがる。背伸びして観ると遠くに岬やその先にわずかながら島影が見える。
断崖の上を通る道から、直下の波打ち際が見えるはずだが、山側の席から見えるわけもない。“作戦”の失敗を悔いる。
どうこうするうちに、往きに立ち寄った「ポジターノの丘」に着く。
往きとは違って遠くの岬まで見えるではないか。喜び勇んでバスの外に出る。
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【ポジターノの丘から見たアマルフィー海岸】
早速、あちこちで歓声が上がり、それぞれが海をバックに記念撮影をする。シャッターを頼まれたり、押してやったりでごった返す。
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【記念写真を撮るG大の元気コンビ】
空が晴れて、アマルフィーの海が見られて、ほんとにホントによかった!
*1 同行者のブログ記事を参照
「メカジキの夕食」の記事にジャンプ