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【 2017年3月7日〜14日 】 バルト3国・ロシア旅行
【3月9日(木)】 第3日目 カウナスからラトビアの首都リ-ガまで
【第3日目:カウナスからリーガまで】
6:00am起床-7:00朝食-8:00ホテル出発-(シャウレイに向けて)-9:25休憩
-10:55十字架の丘(シャウレイ)着-11:35同出発-13:00リーガ着(13:25〜昼食)
-14:30市内観光(徒歩で)-ユーゲントシュティール建築群-13:40リーガ城・リガ大聖堂
・ブラックヘッド・3人兄弟・猫の家等の見学-17:30ホテルに向かう-18:00ホテル着-19:00夕食
-20:00部屋に戻る-22:00就寝
今日は、リトアニアのカウナスを出て、午前中にシャウレイ郊外の「十字架の丘」に立ち寄り、そこから国境を越えてラトビアに入る。道のりは約270kmで4時間以上バスに乗っていることになる。
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朝食をしっかり食べる。ヴュリニスのホテル同様、ここも朝食のメニューは種類が豊富で野菜もたっぷり用意されている。
【 朝食会場 】
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【 ホテルの外観 】
段差も沢山あったが、趣があってなかなかいいホテルだった。ホテル前を午前8時に出発する。郊外に出ると道はゆったりして車もそう多くはない。しばらくすると家もまばらになるが、それに代わって高層住宅が目に入る。この後、行けども行けども平原が続くのだが、こんな広い土地があり人口もそう多くないのに、どうしてこんな野暮な高層住宅をつくるのかと思う。
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【 ソビエト統治時代に建てられた高層集合住宅 】
バスはひたすら走る。見渡すと、ほとんど平らで山らしきものが見えない。話によると、リトアニアの最高峰は294mで300mにも満たない。ラトビアもエストニアの似たようなもので、バルト3国の最高峰はエストニアにあるムナマギ山という318mの山だそうだ。日本で言えば、山というか丘みたいなものだ。昔、地理か何かの授業で「日本は山が多く川は急流で海に流れ込み、平地が少なく高校に適する土地があまりない。」などと習った記憶があった。でも、日本にも関東平野や北海道のような広々とした大地があるではないかと思ったものだが、ここバルト3国の平地を見渡すと、なるほどそんなものかと思う。これでは、《川はどちらに流れて行ったらよいか迷うのではないか》と思われるくらい平らな大地が道路の左右に続く。
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【 平原がつづく 】
2時間以上走っただろうか。シュウレイの近くのレストハウスでトイレ休憩する。ここまでくると雪もだいぶ多くなってきた。歩道も所々雪で覆われている。旅行前、なんせ北海道の北の端、稚内よりも北の土地に行くので、どんな履物を準備すればいいのか迷った。スノーブーツのようなものを履いてきた人もいたが、自分らは防水のきいた軽登山靴ですませた。これではさすがに普通の革靴ではだめだと思った。
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【 トイレ休憩の駐車場 】
おやつのお菓子を少し買って、出発。
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【 だんだん雪の量が多くなる 】
もうすぐ、『十字架の丘』に着くというアナウンス。丘というからには小高い丘を想像して、それらしきものを見渡し探すが見当たらない。
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『十字架の丘』へのゲートをくぐり、進行方向の先を見ると、雪原の向こうに10m程の高さのお椀を伏せたような者が見える。それが『十字架の丘』だった。
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【 シャウレイ『十字架の丘』へ 】
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近づいていくと無数の十字架で埋め尽くされている。大きく立派なものもあるが、木片で作ったような小さなものが折り重なて、立ててあるというより積み重なっている。十字架の埋葬場のようなものだ。振り返って見れば、その丘全体が積み上げられ朽ちてしまった十字架の残骸で出来た塊のように見えた。
リトアニアとラトビアの国境は、どこが境界線か分からないくらい無意識に超えてしまった。シェンゲン協定によってフィンランドに入ってからEUの中での移動はフリーだ。特にバルト3国は同じ時期にソビエトから独立したこともあり、国というより端から見れば《バルト沿岸国の3つの州》くらいの感覚にうつる。しかし、歴史を見てみれば全く別の民族で、異なる国の影響を受け異なる歴史・経移を持っていることが分かる。
特に使われている言語-言葉の違いに往生した。せっかく遠い異国からその国を訪れるのだから、せめて片言の言葉を覚えようかとガイドブックを見てびっくり。《おはよう》も《ありがとう》も《朝》《夕》《晩》も《月の呼び方》《曜日》も、何から何まで、互いに連想できないくらい全く言葉が違うのだ。《朝》の《晩》も《広場》も《空港》も《水》も全部違うので、仮に覚えたとしても《どの国の言葉》であったか混乱するだけで、とても使えそうもないので、覚えるのはヤメにした。隣り同士の国なのに、どうしてここまで違うのか不思議に思った。
シャウレイから走ること2時間弱、高層ビルが遠くに見えるようになってきて、大きな川に架かる橋を渡ると、もうリーガ市内中心部だ。目につく変わった建物は「中央市場」ということだ。
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川沿いの道をすすみ、「リーガ城」近くの公園横にバスを停め、まずは昼食である。
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【 川向こうに見える三角の大きな建物は「国立図書館」】 【 大聖堂近くの広場 】
歩いて「アルス・アルスナーレス」という名のレストランまで行く。
【昼食は洒落たレストランで】
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ここの料理は洒落ていた。朝食の豊富な種類・ボリュームに比べ、他の会場の食事が《貧相》だったから余計おいしく思えた。いつもどおりビールを注文し、ワインもいただく。
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【 リーガ城(旧大統領官邸)】
バスまで戻り、「ユーゲントシュティール建築群」のある街の一角まで移動する。途中、川辺にあるリーガ港の岸壁にはストックホルム行きの大きなフェリーが停泊していた。こう見るとヨーロッパは、お互いが想像以上に近い距離にあることが分かる。。
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【 スウェーデンのストックホルム行きのフェリー 】
「ユーゲントシュティール建築群」は《どうしてここにこんな建物があるのだろう》と不思議に思える光景だった。その多くの独創的な建物の設計者が、ソ連のかの著名な映画監督エイゼンシュタインの父親だというから、更にびっくり。
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よくぞ戦禍で失われなかったかと思いを寄せ、建物の装飾に見入る。
午後3時半、再び大聖堂近くの旧市街中心部に戻り、リーガ観光の後半に移る。
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【 大聖堂 】
【 つづく 】
【2017バルト3国・ロシア旅行(その5)
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