【 2016年8月8日 】
大津の琵琶湖畔で毎年8月8日にひらかれる「琵琶湖大花火大会」-2014年と2015年は事情で行けなかったが、今年は、意を決して出かける。
《意を決する》とは大げさだが、結構体力がいるのである。
京都の自宅から浜大津までは、バスと電車を乗り継いで約1時間ほど。途中、「京都市役所前」から始発の浜大津行きの電車は、超満員で、途中の三条京阪などからは、よほど根性がないと乗り込めない。幸い始発で座れるからいいものの、立ち席になったら窮屈な体勢で30分経えなけらばならず、汗だくになるばかりか大方の体力を消耗する。
浜大津の駅につき、ホームの長い列につづいて前に進む。有料観覧席もあるようだが、ただで見られるものにお金を払うこともないと思い、いままで1度も利用しようと考えたことはない。だから会場についたら、席取りがひと仕事。
ようやくスペースを確保してシートを広げ、缶ビールのプルを引っ張り、夫婦で乾杯! 打ち上げ開始までの小一時間で腹を満たす。
陽が沈み夜空に星の影が映るような時刻の午後7時半、最初の花火が打ちあがる。
あとは、もう打ち上げられる花火に釘付け。周りも「わーきゃー」と興奮のるつぼ。一連の《集中打ち上げ》が一段落すると、歓声と共に拍手!
同じ火薬を使う《商品》でも、砲弾と花火は大違いだ。どちらも《商品》である限り、消耗して回転しないと在庫が増える一方で商売にならない。だから【死の商人】は戦争を仕掛け皆を不幸にするが、花火職人は違う。
戦禍のおさまらない地域では、こんな平和な気持ちで花火を見ることはとてもできないかと、ふと思う。
いつも帰りが大変だ。だいぶゆっくり目に会場を後にしたのだが、京阪浜大津の駅は、長蛇の列でなかなかさばけない。前と同じようにJR大津駅を目指す。30分ほど待たされて、ようやく満員の電車に乗り込み、京都駅経由で自宅に戻る。
* 【花火の写真】はすべてイメージ(インターネットより-今年の写真ではありません)