令和3年5月18日(火)
緋 鯉 : 錦 鯉
主として食用にされる真鯉に対し、美しく熱帯魚や
金魚のように涼を呼ぶ観賞用である事から夏の季語
となった。
学術的には黒色の色素胞を欠くコイのことで、朱色
が緋鯉、その他白鯉、斑鯉などがある。
その中今、最も普及している錦鯉は新潟県の長岡市
と小千谷市の山間部で、江戸時代に改良されたもの。
赤、白、黒、黄などの色を鮮明に表すのが特色。
最近では色々交配させた新しい品種が多く生まれた。
代表的なものは、「紅白」「大正三色」「昭和三色」
がある。
紅白は、赤色と白色を絡み合わせたもので、白い体
に頭部に赤を配色させた「丹頂」に人気がある。
大正三色は、紅白に黒の模様を混ぜた種類。
昭和三色は、大正三色よりも黒の割合を増した種。
鯉の寿命は20~30年といわれるが、中に50年
以上生きるもの、200年以上生きた個体も在ると
いわれる。
初夏の5,6月頃に産卵し、産み付けられて数日で
孵化するようである。
俳句仲間と「白鳥庭園」「徳川園」等へ吟行に出掛け
るが、それらの庭園には必ず大きな池が在り、立派な
錦鯉が泳いでいる。
暫く出かけて居ない(コロナ過)が、、、、
池の畔に「餌付け場所」があり、餌を買い求めて、
鯉に与える親子連れや観光客をよく目にした。
人影が池面に移ると、忽ち鯉が大きな口を開け浮いて
くる。一同に数十匹が集まるのは壮観である、、、、
今日の1句
大口を開け次々と緋鯉どち ヤギ爺