遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

葛まんじゅう

2023-05-09 16:31:44 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年5月9日(火)

葛まんじゅう

葛粉を水で溶き火にかけて練り、半透明に固まったものを皮
にして、中に餡を包んだ饅頭。

桜の葉で包んだものもあり、東京では「葛桜」の名前で呼ば
れている。

つるりとした食感、冷たい口当たり、葛の透明度は夏の菓子
として欠かせぬものの一つである。

葛はマメ科の大型蔓性の多年草で、茎の長さは6~10m、
それ以上にも伸びる。茎の太さは直径10cm以上に達し、
根は太く大きく澱粉を取り出して薬用や食用にする。

葛粉を使った食べ物には他に、葛餅、葛練、葛切等がある。


葛餅は、葛粉を熱湯で練ったものを型に流し入れて冷して
固めた菓子。三角等に切り、きな粉と蜜をかけて食する。


元々は正麩(小麦粉)を練り、長期に発酵させ蒸したもの。

岐阜県大垣市に「水まんじゅう」という和菓子がある。
俳人芭蕉が、「奥の細道むすびの地」として大垣に辿り着
き、この地に20以上の句を残し、その句碑が記念館まで
の道程に立てられている。
句碑マップ、


草臥れて宿かる頃や藤の花 芭蕉、
奥の細道むすび記念館、
記念館前の芭蕉像、

吟行の折り、「奥の細道むすび記念館」まで句碑を辿って
いった。

帰りに大垣駅前の和菓子屋「金蝶園」に立ち寄り、
名物の「水まんじゅう」を頂いた。
これも、葛粉を溶いた皮で餡を包み、竹を割切りにした器
に流し込んである。(今では樹脂やガラスの器が多い)



店頭で冷水を流しながら販売する「水まんじゅう」に、誘
われるように店に入った、、、、。


今日の1句

和らぎの一瞬にして葛饅頭   ヤギ爺