令和5年5月15日(月)
潮路句会5月例会

日 時 : 令和5年5月13日(土) 13時 ~
場 所 : 大手コミュニテイセンター
参加者 : 7名(うち1名、不在投句)
兼 題 : 1)聖五月、2)五月富士、3)当季雑詠、
聖五月は、晴天の日が多く芍薬が開き、河鹿が鳴き、行楽や
ピクニック等の好季節となる。薫風に泳ぐ鯉幟も見られ、蠅
や蚊でくるようになると、いよいよ夏らしい季節、、、。
五月富士は、この頃になると富士山の雪も遠目には見えなく
なり、夏めいてくる。然し現在では残雪と岩肌とが対照的で
ある富士山を指す場合もある。
知ってはいても、普段は中々使い慣れない季語に戸惑う。
さざ波の光りの先に皐月富士 玲 子

潮路抄
ひとひらも白を濁さず牡丹散る 玲 子

牧牛の黒光りせる聖五月 魚 青

雲一朶日の出に染まる五月富士 魚 青

紅を引きはにかむ少女聖五月 美保子

ほったらかしの庭に紫蘭の咲き乱れ 美保子

オルガンの音色明るし聖五月 輝 子

なんじゃもんじゃ白華やぎし並木道 輝 子

ぎしぎしの丈伸ばしきて赤らみし 美智子

尺取りの風にあほられ糸を引く 美智子

風に舞ひ蒲公英の絮姿消ゆ 政 子

岩間より出でし滴り葉を揺らす 政 子

旅疲れ庭も卯の花腐しかな ヤギ爺

聖五月やはらき風水鏡 ヤギ爺
