遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

土 筆

2023-03-16 15:50:56 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年3月16日(木)

土 筆 : つくしんぼ、つくづくし

トグサ科の多年草、杉菜の胞子草。
春の日に応えるように土手や道端に群生して、かわいい頭を
並べる土筆。
土から生えて筆の形をしているので、その名が付いた。

杉菜と一つの地下茎で繋がって居て、杉菜に先立って生殖茎
(胞子茎)を出し、これが土筆である。

その頭には六角形の亀の甲形のものがぎっしりと並んでいる。

日が経つとそこに割れ目が生まれ、その隙間から胞子(緑色
の粉)を煙のように飛び出させる。胞子は弾糸と呼ばれる翼
を開いて風に乗り飛んでいく。

肉色をした茎には、一節ごとに袴があるがこれは葉である。
土筆の頭部は いつしか透けて呆けてしまうが、土筆の出た
ての柔らかなうちに摘んで袴を取り茹で上げる。


和え物、酢のもの、煮物(卵とじ)や天婦羅等にして食べる。
また、佃煮にして保存食とする事もある。



少しほろ苦い味は野趣に富み、春先の楽しみの一つだ。

久しぶりに娘の家に立ち寄った折り、カミさんが直ぐ近くに
在る木曾川堤へ出かけた。
昼餉時になっても戻らず、スマホをかける。部屋の隅で鳴っ
て居り、やむなく探しに出る。


暫く土手の上を駅の方へ進むと、一町ほど前方に屈んでいる
姿が見えた。 辺りに人影はなく声をかける。
ビニール袋一杯の「つくしんぼ」、、、、、

呆れるも、つい笑いがこぼれた。

今日の1句

土手伝ひ隣町まで土筆摘み   ヤギ爺

暖か

2023-03-15 15:50:45 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年3月15日(水)

暖 か : 温 し

春になって陽気の温暖なことを言う。 温しも同じ。

「暑さ寒さも彼岸まで」といい、関西では「東大寺のお水取り」
が済むと暖かくなるといわれている。
東大寺お水取り、

温暖前線では、暖気が冷されて雲が生じて雨となり、通過すると
気温が上がると「地理事典」に在る。
一雨ごとに暖かくなるわけで在って、いつ頃、どの程度の気温に
因り暖かいと感じるかは人々の皮膚感覚によって違い、対照的な
寒さとの比較の在り方によっても違ってくる。
四季の変化から生じた季語であって、四季の変化に関係のない飲
み物、食べ物、肌、手足などの「温か」や「温い」は季語になら
ない。心理的な意味に於ける「温か」も季語にならないという。

日増しに公園で遊ぶ子らの姿が多くなった。
引率の先生(保育士)方もどことなくノンビリされている様に
見える。 

子供達も一カ所にとどまらず、伸び伸びと彼方此方に散らばる。
子雀たちも子供らの合わせるように弾んでいるようだ。

昨日(3月14日)、東京では早々と桜の開花の報らせ、、。

昨年より6日、平年より10日も早い開花宣言となった。
名古屋港近辺の桜は、まだまだ蕾が固そうである。日当たりの
良い場所の枝に数カ所、青味がかった蕾は膨らみ始めている。

来週には開花しそうな気配である、、、、、。






道行く人の殆どはコートはなく、みな春の装いである。
私もコートを小脇に、ペットボトルのお茶を、、、、、、、


今日の1句

暖かし影も伸びやか枝葉出づ   ヤギ爺


よもぎ摘み

2023-03-14 16:44:51 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年3月14日(火)

蓬 : 蓬摘む、艾(もぐさ)

蓬は山野に生えるキク科の多年草、草丈80~100cm。
葉は互生し、羽状に分裂して裏側白い綿毛が密生する。



匂いがあるり、夏から秋にかけて淡褐色の小型の花をつける。


春には新しい若葉を摘み、草餅を作るので地方では「餅草」と
呼ぶところもある。



蓬の葉は摘んで灰を入れて茹で上げ、ごく細かく刻んで餅の
中に入れ搗き、草餅とする。

本来、「くさもち」と「よもぎもち」は区別されていた。
慶長8年(1608年)に刊行の「日葡辞書」に記述に因ると
草餅は母子草を蒸し、搗いて餅を作ったものをさす。
亦、平安時代の年中行事で3月3日を祝う蓬餅を草餅といった。
江戸時代の末期には江戸・京都・大阪では、菱形に作った餅は
蓬を搗き混ぜ、青粉を加えて美しい緑色」にした。(菱餅)

また、艾(もぐさ)は蓬の異称、燃えた草の意で「灸治」に用
いられた。艾の製法は、成長した蓬の葉を干して石臼で挽き砕
き綿状にして作る、伊吹山(岐阜、滋賀県境に在る)の麓は、
艾(もぐさ)の産地として有名で、「薬艾」の看板が並ぶ。


「草餅」は、蓬の葉を搗き込んだ餅(よもぎ餅という)は餡を
包んだ草大福が多い。


以前は家庭でも蓬を摘んで作ったが、過っては母子草を代用と
して用いられたようである。

蓬は薬草として利用され、生薬は吐血に使用し、 乾した蓬は
健胃、下痢止め、貧血等に効能があるとされる。また女性らの
生理不順などに効能があり、婦人病に使用されている。

食用としては餅の他、早春の新若葉はお浸し、和え物、天婦羅
など、春菊に似た香味、風味が楽しめる。

娘の家の近く、木曽川堤にはこの時期「土筆」や「蓬」が群生
し、摘み採る楽しみが在る。孫達は大きくなり相手にされず、
カミさんは黙々とヨモギ摘みに忙しい、、、、。


今日の1句

子と競ひ昼餉忘るるよもぎ摘み   ヤギ爺

潮路句会

2023-03-13 15:49:08 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年3月13日(月)

潮路句会3月例会

日 時 : 令和5年3月11日(土) 13:00~
場 所 : 大手コミュニテイ・センター
参加者 : 7名(うち不在投句1名)、欠席者2名
兼 題 : 1)朧(おぼろ)、2)涅槃会、3)当季雑詠

ここ暫く不在されている方の近況が報告されました。
現在施設内でリハビリ中、、大分快方に向かっているのですが、
自分で出歩くようになるには今暫く時間がかかるとの事。
それでも句会に出るのを楽しみに、俳句を詠むようにしている。
毎回、自分の手で認めて投稿されて来るようです、、、、。
我々(老いても自分の足で出られる)も負けてはいられない。
頑張って駄句作りに励まねば、、、、、。

今回の兼題、「朧」、「涅槃会」は馴染が薄く、捉えどころが
難しく、四苦八苦する。花鳥諷詠とは何ぞや、、、、、。

影とばし天引き寄せる半仙戯    玲 子

※半仙遊は、ブランコのこと。

閉じし目に慈愛の匂ふ寝釈迦かな  美保子

潮路抄

芽柳の影ともならず吹かれをり   玲 子


涅槃図に結界の竹青々と      魚 青


スカートを押さへて少女春一番   美保子


黙深し晩鐘聞こゆ涅槃堂      輝 子


蓬摘みいつの間にやら籠遠し    政 子

春愁や黙って入る里の家      美智子

春の海釣り糸垂らし大欠伸     ヤギ爺



4月例会は、4月8日(土)午後1時~
兼題 : 1)花、2)風光る、3)当季雑詠

東日本大震災追悼

2023-03-12 15:43:01 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年3月12日(日)

東日本大震災追悼

昨日(3月11日)、東日本大震災から12年目が経過した。
凡そ2万2千人の犠牲者を出し、全国には今なお3万人以上
の方達が避難生活をされて居られる。

津波、
震災直後、
復興後、

昨年から国の追悼行事は行われず(国は10年で廃止した)
東北三県(岩手、宮城、福島)を中心に、各地で追悼行事が
行われた。

地震発生の午後2時46分、遺族らが大切な人達の面影を胸
に黙祷を捧げた。

福島県主催の追悼式典には、政府を代表して岸田首相が出席
し、「福島県の本格的な復興と再生、東北の復興に全力を尽
くす」と述べた。

それとは裏腹に、今年は「原発処理水の海洋放出」が決定し
ている。地元の漁業協同組合等は反対(風評被害の恐れ)を
しているが、地元の意見を尊重すると言いながらこれを無視
して強行する様である。
更には、一時原発を順次廃炉にして行くとしながら、原発の
再稼働を次々に打ち出している。(ロシアに依るエネルギー
危機を理由にとか、)

今だに福島原発の廃炉処理は全く進行せぬ儘、建屋や炉心の
解体、廃炉ゴミの埋め立て、核燃料・放射性廃棄物処理等の
問題を棚上げしたまま再稼働を強行する構えのようだ。
デブリの取り出し難航
廃棄物は何処へ、、
放射性廃棄物(缶に亀裂も?)
これらに掛かる費用は膨大(天文学的数字)、何十、何百兆
円かかるか計り知れない。
政府は原発は他のエネルギーに比べ安価であると主張される
が、これらを加算すれば何十倍もの金がかかる。
廃炉ゴミ埋立地で引き受け手がなく、地方自治体に金銭で任せ
ようとする。(フィンランドでは地下数百メートルに洞窟を掘
り、何万年も保管出来るというが、、、、、)
フィンランドの地下洞窟、

原発の処理水海洋放出の問題
処理水貯蔵タンク群、
処理水の海洋放出、

薄め水道水と同じレベル、?

また、処理水(大幅に薄めて海洋に流す)が安全だと仰るの
なら、政府与党関係家族、原発推進派の方々へこの水をお配
りして生活用水に利用して頂けば良い。彼等のお宅に毎日ド
ラム缶で配送し使用(廃炉処理費用に比べれば、配送料等ビ
ビ足る物)風評被害の心配もない。 その上で安全が確かめ
られたら、改め海洋放出を考えれば漁協も納得されるかも。
全国に運用中の原発は33基、その他12基(廃炉、建設等)
この維持管理費用等の問題山積みである。


米国は日本の廃炉処理は百年はかかると述べている。

我が町での避難訓練は、コロナの影響で3年間中止された。


3年前の訓練、

この日東日本大震災の様々な映像を目の当たりにして、避難
訓練の重要性を思い出してみる。 


今日の1句

涅槃西風廃炉の街を浄めをり   ヤギ爺