遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

玉すだれ

2023-05-25 16:20:24 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年5月25日(木)

玉簾の花 : 玉すだれ

ヒガンバナ科の多年草。
南米ペルー原産で日本へは、明治時代の初期に渡来した。
葉は細長く30cm程の濃緑色をしている。



夏に高さ30cm程の花茎を出し、その先端に六弁の純白の
花を上向きに一つ開く。


観賞用草花として庭園に栽培され、地下に鱗茎を付ける。
日中に開花して、夜になると閉じる。
玉簾の名は、白い小さな花を「玉」、叢生する葉を「簾」に
見立てて「玉簾」と名付けられた。
別名の「レイン・リリー」(雨百合)がある。まとまった雨
の後に一斉に花茎を伸ばし開花することに由来する。
葉は細長く濃緑色の棒状で、土の中から直接葉が出る。
夏に一本の花茎に対して、花は一つだけ開花する。

この花の仲間に桃色の花の咲く「サフランモドキ」が在る。

また、「玉すだれ」の名で神戸売られる乾菓子が在るという。
粉餅に抹茶を混ぜて製造したものという。(見当たらず)


「玉簾」という生菓子があった。(涼し気な水羊羹のよう)

このところ散策の途中、ご近所の庭によくこの花を見かける。


名前を知らず、家に帰り早速図鑑を眺める。
「玉簾の花」とある。

「さて、さて、、立てば南京玉すだれ、、、を思い浮かべる。

数年前に、白鳥庭園での吟行の際に句仲間から教えて貰い、
写真を探す、、、「在った、」(年の所為で物忘れが多く)


今日の1句(俳人の名句)

玉すだれ政権どちらに転ばうと  高澤 良一

未央柳

2023-05-24 16:11:45 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年5月24日(水)

未央柳 : ビヨウヤナギ、美容柳


中国原産、オダギリソウ科の半落葉広葉樹の小低木。
日本へは凡そ300年前に渡来した。
中国では「金糸桃」と呼ばれている。


葉は対生し長楕円形で、一見柳の葉に似る。
葉は冬の間でも落葉せずに残り、新葉が出ると同時に
古い葉が落ちる。


夏、茎頂に大型(5cm程)五弁の深緑色の花を数個
開く。 よく枝分かれして株立ち状になる。


長く伸びた多数の雄蕊は金糸のように美しく、梅雨時
に咲く花は人気がある。
古くから庭木や公園樹として植えられ、花材としてよ
く用いられている。
花弁はくさび形で、特に長い雄蕊が多数付きよく目立
ち、雄蕊の基部は五つの束になっている。
果実は円錐形で先端に萼片を残す。




今年も地下鉄名古屋港駅前大通りにある花壇に未央柳
の黄色の花が咲いていた。


五弁の花の中央には、金色に輝く長い雄蕊が印象的で
とても美しく、名古屋港へ来る人達も一瞬立ち止まる。



今日の1句

ふらりふらり未央柳の笑ふよな  ヤギ爺

地球温暖化

2023-05-23 16:50:54 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年5月23日(火)

未だ五月なぜ暑い

夏が暑いのは、昔も今も変わりのないところで「暑さ」は
三夏の季語となっているが、暑さを殊に覚えるのは梅雨が
明けてからである。
ところが、爽やかな五月のはずが暑い、、、、、。
中日新聞朝刊より、

二十二日、名古屋市や岐阜市などで30度を超える真夏日
となった。十七日には岐阜県揖斐川町で35.1度、三重
県松阪市で34.5度に達した。 共に五月の観測史上で
最高記録となった。
梅雨入り前、なぜこれほど季節外れの暑さが続くのか、、
或る気象学者は「地球温暖化の影響で偏西風の流れが蛇行
し、日本列島の北方上では高気圧が押し上がり、偏西風が
滞り暖気が居座り暑さが押し寄せた。

南の暖気と北の寒気の堺目を吹き流れる偏西風は、暖気と
寒気の温度差が大きいとまっすぐに流れるが、最近地球温
暖化が進み、北方の寒気が緩るみ温度差が少いので偏西風
が蛇行するようになった。全てが温暖化の所為ではないが、
その一因では在る」と述べられた。
気象台の発表では、「今後の高めの気温が続き、体が暑さ
に慣れる前だと熱中症になり易いので注意が必要」との事。

世界各地で地球温暖化により、様々な影響を及ぼしている。


南極や北極の氷が解け、ロシアのツンドラ地帯の永久凍土
が解け出し、各地で雪崩、洪水などの被害が続出。
ツンドラの氷解、
シベリア森林火災、

洋上の島国では水位の上昇により水没の危機が押し寄せる。
反面、アフリカなどで大干ばつ、砂漠地帯が広がっている。
アフリカの干ばつ、
オーストラリア森林火災、コアラ8千頭犠牲、
アメリカ西海岸、
また、イナゴの大量発生が追い打ちをかけ食糧危機が、、
干ばつ・水がない、
イナゴの大量発生、
世界中で超熱波の被害、森林火災が発生している。
カナダ等の熱波被害、

まだまだ異常気象は広がり、台風、ゲリラ豪雨、竜巻等は
超巨大化し、世界各地に甚大な被害を及ぼしている。
洪水、
パキスタンの大洪水、
アメリカの竜巻被害、

トランプ米大統領が出現したとき「地球温暖化は、単なる
自然現象だ」と無視、地球温暖化対策をせず益々温暖化は
進んだ。
近頃、またぞろトランプが米大統領選に出馬とのニュース、
世界はまた、混沌と、破滅の道を進むのか、、、、
地球温暖化は待ってはくれない、対策は急務です、、、。

地球温暖化・環境展、東京ビッグサイト、

今日の1句

世を憂ひ苛立つ日々の暑さかな   ヤギ爺

フクシア

2023-05-22 16:19:35 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年5月22日(月)

フクシア : ツリウキソウ

アカバナ科フクシア属の植物、原産地は熱帯アメリカ。
部メキシコ、中央アメリカ、アンデス山脈、ブラジル南東
などの海岸、山地などに自生する。



高さ1m以下で、葉はやや厚く夏に葉腋から長柄を出して、
花は下垂して咲く。


花の色は白、桃、紅紫など、八重のものも在る。

名古屋の東山動植物園では、温室栽培される「フクシア」
が見ごろを迎へその花の色、形は多種多様で40種ある。


今朝(5月22日)の中日新聞に、「フクシア」の記事が
掲載されていたので、引用紹介します。



「まるで踊るバレリーナのようだ。衣装のチュチュの如く
横に広がるのは萼(ガク)と、花びら色の組み合わせは白
とピンク、赤と白、赤と紫とさまざま。
そこから雌蕊と雄蕊がスラリとした脚のように伸びている。
花の大きさは5~8cmほどで、下向きに咲く姿から「貴
婦人のイヤリング」とも呼ばれる。


「さあ、撮ってと言わんばかりにポーズを決めるフクシア
に、来園者が次々とカメラを向ける。
ところで、和名は釣りの浮きに似ていることから、「ツリ
ウキソウ」。 人もその魅力に自然と引き寄せられる。
(中日新聞、5月22日の朝刊より引用しました。)


今日の1句

涼し気な風に誘われバレリーナ  ヤギ爺

石楠花

2023-05-21 16:30:38 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年5月21日(日)

石楠花 : シャクナゲ

ツツジ科の常緑低木、高さ2~4m
葉は革質の長楕円形で表面は深緑色で光沢がある。
裏面は淡褐色または白色の密毛を生じる。

初夏にツツジに似た5~7弁の鐘形の合弁花を多数(10数個)
つける。

淡紅色の花は大ぶりで群がって美しく咲く。花の色は様々あり、
やや紅茶がかった花、濃い紅色、白、紅白のまだら、薄ピンク
等と豊富である。
花冠は七裂するが、東日本には五裂の「アズマシャクナゲ」が
自生する。
シャクナゲは庭園などにも多く植えられているが、山中に自生
して咲く花は美しく殊に魅力的である。

今年は開花が例年より1~10日程早く、既に盛りを過ぎた所
も多いようだ。
この地域の鶴舞公園、徳川園、白鳥庭園等に多くのシャクナゲ
がツツジの様に咲き盛る。
徳川園、


白鳥庭園、

東山植物園内に「しゃくなげの森」が在る。



150種、920株のシャクナゲが色とりどりに咲いている。
幾分盛りをすぎたようだが、赤や白、ピンクのシャクナゲの咲
く山道は、彼方此方に美しい花々が手招きし、道に迷う程、、


中に薄い紅色の「ホソバシャクナゲ」は小暗き道に可憐な花を
付け、とても印象深いものがあった。(絶滅危惧種とのこと)


今日の1句

昼餉どき石楠花の森はぐれをり  ヤギ爺