金スマ・南田洋子さん

昨夜、金スマで、妻・南田洋子さんを介護する長門裕之さんの番組を見ました。

ひとことでは、言い難いのですが、

美人女優であり、できたお嫁さんであるイメージからは、想像もつかない現実を拝見して、複雑な気持ちです。

共感してしまうというか・・・いづれ、誰にでも起こりうる将来だから、とても人ごととは思えない。

認知症や、アルツハイマー、ボケ・・・なんでも、誰にでも起こりうること。

それを、まわりがどう対応していくのか・・・



ちょうど今、「奇跡の脳」という本を読み終わったばかりなので、

よけい、複雑な思いにとらわれました。

脳の不思議というもの。

そして、おそろしさ。


学生時代、倫理の先生が、唐突に学生たちに、こう聞きました。

「心は、どこにある？」と。

皆一様に、左の胸を指さしました。

私だけ、頭を指さしました。

心って、脳じゃない？


子供のころから、人間の心理にも、すごく興味があって、

心理学を専攻したし、部活も心理学研究会に所属してました。

心理も、脳だよね。


脳って、不思議。

そして、怖いね。

損傷すると、「自分」が、変わるから。



以前、こんな本も読みました。

「壊れた脳　生存する知」


ますます、脳のことに、興味を持ちましたよ。


老化って、体だけじゃなく、もちろん、脳にもくるでしょ。

物忘れとか、物覚えが悪くなるとか。

目がぼや～として見えにくくなるのと同じように・・・歯が頼りなくなったりするのと同じように、・・・肘とか膝とか腰とか、全部、ちゃんとしなくなるのと同じように・・・

脳も、ぼや～としたり、頼りなくなったり、ちゃんとしなくなるのだろうなぁ～

体が、しっかりしなくなるのと同じように、

脳味噌も、しっかりしなくなるのだろうなぁ～


最近、とみに、脳味噌が、ぼんやりする私は、時々、怖くなるのですよ。

ボケたら、どうしよう？・・・なんて。

でも、ボケたら、当の本人は気付かないのよね。

だから、しらっとしているのかしらん。

でも、家族が、たいへん。

ごめんね～！！と、今のうちから、あやまっておこうっと。


話が初めに戻って・・・


ご主人の長門さんには、賛否両論あるのだとか。

「えらいね～」というお褒めの言葉から、

「（認知症を公開されて）奥さんがかわいそう」「売名行為」みたいな言われ方もされているみたい。


長門さんは、「認知症の理解のため」と、おしゃってます。


私の勝手な見解は、（まったく勝手な意見です）

献身的な介護をされている長門さんの精神的肉体的苦痛はたいへんなものだと思います。

もし、私だったら、「えらいね」「がんばってるね」と言ってもらいたい。

有名女優である奥さんの認知症を隠すのは、すごく大変と思う。

それならば、公開した方がいい・・と思うかもしれない。

自分ひとりで、抱え込むには、荷が重すぎると思う。

公開し、まわりの応援（声援だけだったとしても）を、頼みたくなると思う。

それと、テレビ出演したり、本を出したりして、お金がもらえるなら、

そうするかもしれない。

介護だって、お金がいるでしょ。

いい介護をしようと思ったら（自分が倒れずに）お金がいると思うから、

売名行為もしなきゃいけないかもしれない。

人間って、弱いと思うよ。

褒めてももらいたいし、認めてももらいたい、助けてももらいたい、お金も必要。

私だったら、そう思う。

長門さんを、批判なんてできない。（好きな俳優さんじゃないけど）

がんばってください・・としか、言えないわ。

がんばってください。