今回は五泊六日の旅行で、主として豊後竹田市を中心とした奥豊後地域を回りましたが、初日と最
終日に別府市に宿泊し市内の温泉を楽しみました。掲載順と旅行日程は次の通りです。
・前篇
10月11日(木) 竹瓦温泉→不老泉→春日温泉→西鉄リゾートイン別府(泊)
10月12日(金) 長湯温泉(ラムネ泉温泉館→ガニ湯)→黒川温泉(穴湯共同浴場→地蔵湯→湯本
荘→やまびこ旅館→こうの湯)→赤川温泉「赤川荘」→国民宿舎「久住高原荘」(泊)
・中編
10月13日(土) 筌の口温泉共同浴場→筋湯温泉(打たせ湯→岩ん湯)→宝泉寺温泉「石櫃の湯」→
白丹温泉「ふれあいの湯」→長湯温泉「御前湯」→長湯温泉「国民宿舎直入荘」(泊)
10月14日(日) 七里田温泉(下湯共同浴場→「温泉館木乃葉の湯」)→寒の地獄温泉→山恵の湯→
宮城温泉「出会いの湯」→パルククラブ「大地乃湯」→国民宿舎「久住高原荘」(泊)
・後編
10月15日(月) 駅前高等温泉→明礬湯の里→「豊山荘」→小倉薬師温泉「丘の湯」→塚原温泉「火口
乃泉」→芝居の湯→ホテル別府パストラル(泊)
10月16日(火) 堀田温泉→柴石温泉→田の湯温泉
10月11日(木)
・竹瓦温泉
別府市「市営温泉」の象徴であり、建物の外観は重厚な唐破風入母屋造りで文化財的な価値もあ
ると思われる。また観光名所としても人気があるようで、筆者が訪れた時も観光客が盛んに建物を撮
影していた。浴室は脱衣所から階段を降りた先にある。今回訪れた市営温泉はこの様式が多かったの
で、もしかしたらこの様式が市営温泉の基準なのかも知れない。脱衣所には棚と100円返却式の有料
のロッカーがあった。浴槽は内風呂のみで露天風呂は無く、シャンプー等のアメニティも無い。浴槽はタ
イル貼りで前方後円墳の平面形に似た形、湯は無色ではあるが、微かに白濁していた。湯温は43度前
後に調整されやや熱めであるが、取り立ててインパクトのある湯では無かった。砂湯もあるが、筆者が訪
れた時は機械の故障で休みであった。
住所 大分県別府市元町16-23 電話 0977-23-1585
入浴料 普通浴 100円 駐車場 無
営業間 (普通浴) 6時30分~22時30分 休館日 普通浴 無
泉質 ナトリゥム・カルシウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉
外観 脱衣所 脱衣所&浴室天井
・不老泉
やや鄙びた別府市中央公民館の1階にある。浴室は竹瓦温泉同様、脱衣所から降りた先にあり、湯
は無色透明、かなり熱め、インパクトも無かった。浴槽もタイル貼り、形も竹瓦温泉と同型であった。また
市営温泉には珍しく駐車場は6台と少ないがあった。
住所 大分県別府市中央町7-16 電話 0977-21-0253
入浴料 100円 駐車場 6台
営業間 6時30分~22時30分 休館日 無
泉質 単純温泉
外観 脱衣所
・春日温泉
鄙び系の正に共同浴場といった外観である。受付はあるが常時人はいないようで、料金は各自
料金箱に入れるシステムであった。受付に沢山のお知らせ文が雑多に掲示されていた。脱衣所に
はロッカーは無く、棚のみである。浴槽は内風呂のみ、湯は無色透明、少し熱めであるが、湯上り
後に結構肌にスベスベ感があった。当然シャワー付カランやアメニティは無い。
住所 大分県別府市駅前本町6-16 電話 0977-23-1486
入浴料 100円 駐車場 無
営業間 6時30分~11時30分&15時~23時 休館日
泉質 重炭酸土類泉
外観 受付 内風呂 脱衣所
・西鉄リゾートイン別府(宿泊)
初日に宿泊したホテルで、駅から数分と近く且つ温泉を備えたビジネスホテルである。余り期待しな
かったが、まあまあであった。浴室は2階にあり、浴槽は重厚感のある石造りの内風呂と岩風呂風の
露天風呂があり、湯は無色透明、微かにスベスベ感があった。洗い場が9か所とやや少なめだが、仕
切り板があり高級感があった。露天風呂の周囲は塀で囲まれ眺望は悪かった。湯の利用状況は加水
有、循環濾過装置&消毒剤使用であるが、カルキの匂いはほどんと感じられなかった。
住所 大分県別府市北浜2-10-4 電話 0977-26-5151
入浴料 宿泊(日帰り300円) 駐車場 30台
営業間 15時~17時 休館日 無休
泉質 ナトリウム・マグネシウム・カルシウム―塩化物泉
源泉温度 52.9度 使用位置温度 45度
外観 露天風呂 内風呂
10月12日(金)
・長湯温泉「ラムネ温泉館」
長湯温泉は芹川の両岸沿いに開けた温泉街で、平日にも拘らずかなりのお客さんがいた。これも
当温泉の評判が高い為と思われ、その目玉が温泉街の中心から少し離れた場所にあるラムネ温泉
館である。本館の正面はやや温泉には不釣り合いな西洋風の建物であるが、湯小屋は本館と違い
温泉にあった造りであった。浴槽は内風呂3ヶ所と露天風呂が1ヶ所であるが、湯色、湯温&感触が
内風呂と露天風呂とでは違っていた。内風呂は3ヶ所とも湯色は茶褐色、湯温は内風呂が適温の42
度、露天風呂が温めの32度となっている。露天風呂は炭酸味のある無色透明で温めで長湯が出来
る。内風呂はスベスベ感が少しあるが泡は立たない。露天風呂は少し時間が経つと肌に小さい泡が
ビッシリと付いて来た。この泡が人気の原因のようである。また掲示板には2種類の少し内容の異なる
温泉分析書が貼られていたので、下記に記しておきます。
住所 大分県竹田市直入町7676-2 電話 0974-75-2620
入浴料 500円 駐車場 有
営業間 6時~7時&10時~22時 休館日 第一水曜、但し1月と5月は第二水曜
源泉名 1.ラムネ1号泉 2.大丸外湯「高温ラムネ温泉」
泉質 1.含二酸化炭素―マグネシウム・ナトリウム・―炭酸水素塩泉
2.マクネシゥム・ナトリウム・カルシウム―炭酸水素塩泉
源泉温度 1.32.3度 2.41.2度
湧出量 1.自然湧出で毎分184リットル 2.記載無
外観 内風呂1 内風呂2 内風呂湯口
駐車場
・長湯温泉「ガニ湯」
芹川の河原にある露天風呂であり、混浴である。脱衣所は橋の下に衣服を置く板が設置されている
が、浴槽は河原から一段盛り上がった場所に石を組んで造られている。形は楕円形で一度に数人は
入れる広さである。さらに河原のため両岸の道路から丸見えであり、混雑時には入るには勇気がいり、
特に女性には辛い。湯はラムネ温泉館の内風呂と同様茶褐色、温めであった。
住所 大分県竹田市直入町長湯芹川沿い 電話 無
入浴料 無料 駐車場 無
営業間 無 休館日 無
源泉名
泉質 マクネシゥム・ナトリウム・カルシウム―炭酸水素塩泉
源泉温度 37.8度
外観1 外観2 湯口
・黒川温泉「穴湯共同浴場」
当温泉もマスコミ等の影響か、長湯温泉以上の賑わいであり、特に女性客が圧倒的に多かった。こ
こには共同浴場が2軒あり、両方とも立寄りが出来る。ただ観光客には共同浴場は人気がないようで、
「湯巡り手形」を購入し旅館に入っているようである。穴湯は川岸にあり、混浴で脱衣所と浴室が一体
化しており、脱衣所と浴室とが仕切り板で区分けされているだけである。湯は無色透明、適温、微か
にスベスベ感があり、少し金気臭が感じられた。浴槽は共同浴場にしては大き目で、7~8人は入れる
広さであった。受付は無人で、入口にある料金箱に入浴料を入れるシステムである。設備的にはアメニ
ティやシャワー付カランは無く、駐車場は温泉街にある数か所ある無料駐車場を利用することになる。
住所 熊本県阿蘇郡南小国町黒川温泉 電話 無
入浴料 100円 駐車場 無
営業間 8時~22 休館日
泉質 単純温泉
外観 浴場 湯口
・黒川温泉「地蔵湯」
ここも川岸にあり、道路から一段と下がった場所にある共同浴場である。受付は無人であるが、穴
湯と違い入口の料金箱に入浴料を入れると回転ドアが開く仕組みになっていた。湯は無色透明、浴槽
は2ヵ所あり、入口直ぐの小さ目の2~3人用の上湯浴槽は熱くて入れず、奥の大き目の7~8人用の
下湯浴槽は適温であった。ただ湯は穴湯同様インパクトは無かった。設備やアメニティは穴湯と同じであ
り、駐車場も同様である。
住所 熊本県阿蘇郡南小国町黒川温泉 電話 無
入浴料 200円 駐車場 無
営業間 8時~19時 休館日
泉質 硫黄泉
外観 左適温湯、右熱湯 脱衣所
・黒川温泉「湯本荘」
湯巡り手形を利用して入ったが、ここは2ヵ所の桶風呂が売りである。入浴出来るのは内湯の桶風
呂と内風呂であるが、どちらも川に面しており半露天風呂的浴槽であり、眺望は良い。湯は無色透明、
湯温は奥の桶風呂は熱めであるが、手前の桶風呂と内風呂は適温である。微かに硫黄の匂いがあるが
、インパクトは無い。
住所 熊本県阿蘇郡南小国町黒川温泉 電話 0967-44-0216
入浴料 500円 駐車場 無
営業間 8時30分~21時 休館日 無休
泉質 硫化水素泉
外観 桶風呂 内風呂
・黒川温泉「やまびこ旅館」
立寄り入浴が出来るのは仙人風呂と称する露天風呂のみであるが、湧出量が少ない為か循環
と掛け流しの併用、厳寒時期には加温している。露天風呂は名前の通り仙人が住むような環境を
意識して造られており、周囲には木々を配置し、奥に石造りの掛け湯、入口の手前右端には風格の
ある屋根があり、大きい石の間から流れ落ちる湯と考えている。正に深山幽谷をイメージしているよ
うである。湯は無色透明、微かにスベスベ感があり、湯温は湯口付近は熱めだが、湯口から離れる
にしたがって温くなっている。
住所 熊本県阿蘇郡南小国町黒川温泉 電話 0967-44-0311
入浴料 500円 駐車場 無
営業間 8時30分~21時 休館日 無休
源泉温度 82.6度 湧出量 毎分80リットル
泉質 ナトリウム―硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉(低張性アルカリ性高温泉)
外観 露天風呂1 露天風呂2 露天風呂湯口
・黒川温泉「こうの湯」
温泉街から少し離れた高台にあり、ここも立寄り入浴可能は露天風呂のみであるが、露天風
呂は2ヵ所あり、「森の湯」と名付けられた岩風呂風造りの大露天風呂とその奥にある深さが1m
60㎝もある石造りの「立ち湯」である。大露天風呂は普通の露天風呂であるが、手前左側に小さ
な横穴があり、1人用の洞窟風呂として使用していた。立ち湯は1m72㎝の筆者でも、爪先立ちし
ないと息がつけないほどであった。子供には少々危険であるが、ここからの眺めは良かった。湯は
無色透明、適温、特に感触的には何も無かった。
住所 熊本県阿蘇郡南小国町黒川6784 電話 0967-48-8700
入浴料 500円 駐車場 無
営業間 8時30分~21時 休館日 無休
泉質 単純温泉
外観 露天風呂 立ち湯
・赤川温泉「赤川荘」
久住山の麓にあり、周囲は木々に囲まれており、四季それぞれの景観を楽しめる。またここは久住山
の登山口の一つであり、登山客の利用が多いようである。建物は山小屋風造りで洒落ている。建物の
入り口手前に飲泉所がある。内風呂は2ヵ所あり、入口近くにやや小さ目な冷鉱泉風呂、奥に大き目の
加温風呂である。外には露天風呂が3ヵ所あり、それぞれ区切られているが全て冷鉱泉風呂で冷たい。
湯は乳白色というよりは白濁といった方が合う。湯はスベスベ感があるが、味は少し苦味があり美味し
くは無い。加温風呂は少し温めであるが、長時間入浴が出来る。当然掛け流しであるが、冷鉱泉のため
加温風呂があるようであり、この2種類の風呂に交互に入るのが良いようである。内風呂の前面や右側
面は大きなガラス窓になっており、露天風呂と同様に前方の雄大な滝、少し色づき始めた木々等を楽し
むことが出来る。
住所 大分県竹田市久住町赤川4008-1 電話 0974-76-0081
入浴料 500円 駐車場 有
営業間 9時~19時 休館日 無休
泉質 含二酸化炭素・硫黄―カルシウム―硫酸塩冷鉱泉(硫化水素型)
源泉温度 33.3度 湧出量 毎分45.5リットル
PH値 5.2
知覚等 無色澄明、強炭酸味、強苦味、弱硫化水素臭
外観 冷鉱泉内風呂 露天風呂
加温内風呂→前面 飲泉所
・国民宿舎「久住高原荘」(宿泊)
公営の国民宿舎であり、かなり立派ン建物である。各客室や廊下からは九住連山や久住高原が良く
見える。温泉は湧出量が少ない為か、加温有、循環濾過装置&消毒剤使用の半循環式と掲示文に記
載されていた。浴槽は内風呂と内風呂の大きなガラス窓の前に露天風呂があり、露天風呂の前には遮
蔽物が無い為、両方の風呂からの九重連山が望めた。湯色は午前中は白濁、午後は透明であった。湯
温は適温、スベスベ感もかなりあった。
住所 大分県竹田市久住町久住4031 電話 0974-76-1211
入浴料 500円 駐車場 有
営業間 10時~16時&18時~20時 休館日 無休
泉質 含二酸化炭素・硫黄―カルシウム―硫酸塩泉(硫黄泉)
源泉温度 25.0度 湧出量 毎分37.5リットル
PH値 5.6
知覚等 無色澄明、弱酸味、微弱硫化水素臭
外観 脱衣所 内風呂 露天風呂
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