ディープインパクトは、競馬を知らない人でも名前を聞いたことはあるだろう。
「他の馬が止まって見える」というのはまさにディープインパクトのレースのことだ。
どれぐらいすごいかというと、
ディープインパクト 若駒ステークス(青い帽子4番)
これだもんな。
オルフェーヴルはどうだろう? 俺は日本競馬の歴代最強だと思っている。
この馬もディープインパクト同様、三冠(皐月賞、ダービー、菊花賞)を制している。
ディープインパクトとの違いは、
1) ディープインパクトは無敗で三冠を制したが、オルフェーヴルは菊花賞終了時点で6勝4敗。
2) ディープインパクトの父はサンデーサイレンス、母はウインドインハーヘア。どちらも外国で活躍した馬で、引退後日本に来た。
オルフェーブルの父ステイゴールド、母オリエンタルアートは日本で生まれ日本で走った。父ステイゴールドは日本ではG1レースは勝てなかった。母の父メジロマックイーンも日本生まれの活躍馬である。
ディープインパクトはお坊ちゃま。オルフェーブルは純日本産の地味な印象。
3) ディープインパクトは出遅れ癖があったが、騎手の言うことを聞く優等生。
それに対し、オルフェーブルはやんちゃ坊主。
どれぐらいやんちゃかというと、デビュー戦は勝ったものの、ゴール入線後に騎手を振り落す。三冠最後の菊花賞でもゴール後に騎手を振り落す。「こんな乗り方じゃだめだよ」って態度で表したんだろうか。
オルフェーヴル 菊花賞(オレンジの帽子14番)
そしてなんといっても阪神大賞典。このレースでオルフェーヴルの複勝を10万円買っていたやつを俺は知っている。一瞬心臓が止まったろうな。ちなみに複勝は3着以内ならば当たり。
オルフェーヴル 阪神大賞典 (大外ピンクの帽子12番)
20年以上競馬を見てきた(子供の頃を入れると30年近く見てる)が、こんなやんちゃなやつは見たことがない。とてつもなく可愛いではないか。
そのオルフェーヴルが明後日、フランスの凱旋門賞を走る。どうも1番人気らしい。
ディープインパクトでさえ勝てなかったレース(3位入線後失格)だが、オルフェーブルならやれる、 と思う。