高専1年の春だから15歳、今から44年前。
2年先輩の八木沼さんは「クイーンの音楽は素晴らしい」、「クイーンは人気のない頃から、私は誰よりも早くその才能に着目していた」と力説し、サンダルにも「クイーン」とあまりうまくない字で書いていた。
「へえー、そんなに良いの?」と思って聴いたのが、当時最新アルバムの「シアー・ハート・アタック」。
やられました。
1曲目の「ブライトン・ロック」ではボーカルの甲高い声。三味線のようなギター。
続く「キラー・クイーン」では流れるようなメロディーに、これまで聴いたことがないような厚みあるコーラス。
福島高専の中では、八木沼さんの次にクイーンの才能に惚れた学生になった。
その後すぐに発表されたアルバム「オペラ座の夜」の中に入っていたのが、あの「ボヘミアン・ラプソディー」。
周りの人に「これはロックという範疇に収まるような曲ではない。みんな聴け!」と薦めて回った。
その頃がクイーンの第1次ブームだったと思う。
そしてキムタクのドラマで使われたころが第2次ブーム。
映画「ボヘミアン・ラプソディー」が上映されている今は第3次ブームと言われている。
上野のTOHOシネマズでクイーンをほとんど知らない妻、そこそこに知っている息子と観た。新しい映画館なので、椅子が良くて疲れない。
ボーカルのフレディー・マーキューリーがクイーンに参加し、その生涯を閉じるまでの話。
エイズによる肺炎で42歳で亡くなったのだが、映画の終盤で歌うボヘミアン・ラプソディーの「ママ、僕は死にたくない」では涙が出そうになった。
そしてクイーンの4人のメンバーの立ち位置が分かって大変面白かった。
一番感動していたのは妻。クイーンを聴いたことがない方にもお薦めです。