アメリカ人が日本を舞台にして侍とかヤクザを登場させる映画を作るとこうなるな。「キル・ビル」みたいな感じ。
これはコメディーだったんだ、と気づいたのは上映3分後。
日本の新幹線が舞台で、日本人から見ると乗客、パーサー、車掌の態度に違和感もあるが、アクションあり、バイオレンスあり、多くの伏線から一点に結びつく展開の面白さあり、コメディーと思えば最後まで楽しめる。制作者の日本愛も感じられる。
伊坂幸太郎の小説に出てくる殺し屋は愛すべき人間が多いが、殺し屋「レモン」もその一人。
「俺は人生の全てのことは機関車トーマスから学んだ」ってとこ、妙に納得してしまった。
確かに、機関車トーマスは名言の宝庫である。
「あーあ、行っちゃった。でもいいさ、役に立つことができたんだから」って、言ったのはエドワード。
ゴードンに親切にしたのに、ゴードンはお礼も言わずに行ってしまった時に言った言葉。
見返りを求めないエドワードが素晴らしい。
「勇気があるっていう事はね、怖がらないことじゃないんだよ。怖いと思っても、最後までやり遂げるのが、本当に勇気があるっていう事なんだ」はゲイターがパーシーに言った言葉。
いつかどこかで使ってみたいと思ったりする。
ちなみに私はデューク推し。頑固で面倒見が良くて優しくて頼もしい。
こういうおやじになれたらいいと思う。