バヤラトさんはモンゴル馬頭琴奏者です。
昨日は関わっている保育園の子どもたちの前で、馬頭琴の演奏をしていただきました。
馬頭琴はモンゴルで古くから伝わる弦楽器で、絵本「スーホの白い馬」で有名になりました。
竿の先端が馬の頭の形をしています。
音色は低く少し悲しげな感じですが、大草原を想像しながら聞くと、力強く感じられることもありました。
バヤラトさんといろいろ話をしました。その中に興味深いものがありました。
朝起きてゲルから出ると狼が2,3匹いたりしますが、狼は人間を襲ったりしません。子どもであっても襲わないそうです。
狼の子を飼っている人もいるそうです。大きくなるといつの間にかいなくなるそうです。
私の感想です。日本では明治時代に狼は人間によって滅ぼされました。絶滅の理由はいくつかあるらしいですが、「狼は怖い」というヨーロッパのイメージに影響されたとの説もあります。狼が居なくなったため山の秩序が乱れ、熊や猪がのさばり、人間に危害を加えることも増えたのではないかと思います。
狼は全然怖くないのですが、怖いのは鷲と鷹だそうです。誤って巣の近くに行くと攻撃され、逃げるのが難しいとの事でした。
地元住民(といっても隣の家まで20~30kmあるらしいですが)は、この辺りに巣があるという情報を共有しているので、そんなに被害は出ないそうです。
モンゴルは10月から4月ぐらいまで雪があるため、1年の半分ぐらいが冬だそうです。気温はマイナス30度ぐらいまで下がることもあるので、シャボン玉が空中で凍るそうです。旅行に行くなら5月以降9月ぐらいまで。空気がきれいで乾燥しており、夜、星がすごくきれいで、近くに見えるとのことでした。たぶん真っ暗なんでしょうね。見てみたいものです。
競馬は片道30kmを往復するぐらいの距離を走るそうです。100頭以上走るので、日本みたいな距離(1km~3.6㎞)だと差がつかず、ゴール付近が大混雑になるでしょうとの事でした。
調べてみたらモンゴルダービーというのがありました。距離は1000km
馬もくたくたになりそうですが、さすがに1頭だけで走破するわけではないようです。
モンゴルは遊牧民なので1家族が羊200匹、牛を数十匹飼っていたりするそうです。
草を求めて移動しながら暮らすそうです。
モンゴルは苗字がなく、名前だけだそうです。
近くに同じ名前の人がいると、父の名・自分の名というようにくっつけで名乗るそうです。
朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジの前の部分は父の名だったんですね。
父の名も同じ場合は祖父の名前を前に付けるので、どんどん長くなるわけです。
ウランバートルまで成田から5時間ぐらい。いつか行ってみたいなと思います。
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