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日本中の農家さんや田舎暮らしをしている方々をお手伝いしながら、
生活している友人夫婦が、今年も佐渡にやってきました。
仕事を手伝っていただくかわりに、寝床と食事を提供する
その仕事体系は、最近の言葉でいう「ウーファー」ともいえるかもしれませんが、
彼らは、その言葉ができるずっと前からそうした生活をしています。
多くを語らず、口出さず、
それなのに、いつもかゆいところに手が届くような、ベストなタイミングの
お手伝いをしてくれるので、
どこからも「助かるわ~」と言ってもらっている頼もしい存在です。
我が家も去年、薪小屋を作ってもらいました。そのブログはコチラ
さて、そんなお二人が、「よかったら読んでみて」と貸してくれた本がありました。
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「六ヶ所村 ふるさとを吹く風」 影書房 1700円
鎌仲ひとみ監督のドキュメンタリー映画「六ヶ所村ラプソディ」で
一躍有名になった(本人は望んだものではないけれど)
反核の活動をされている菊川慶子さんが去年の秋に発行された本です。
お二人は、菊川さんの「花とハーブの里」で、
毎年反核運動のシンボルでもある「チューリップ祭り」をはさんで
毎年1ヶ月近くの間、滞在し、お手伝いをされています。
日本中のいろいろな場所をお手伝いし、その先々でこの本をお貸ししているそうです。
もっと強い原発反対ムードを漂わせた本かと思っていました。
だけど、実際には菊川さんの穏やかな性格を思わせる、
淡々とした口調で終始される本で、
こんな意気地なし反原発派の私でも読み終えることのできる本でした。
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大勢の女性と共にハンガーストライキをした時の写真や・・・
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反対抗議をする人の減少を埋め合わせるために、
全国から届いた古い靴をおいて行った抗議行動の写真など・・・
菊川さんがどんな思いで、「連戦連敗」の反原発運動に20年も関わってこれたのか、
その気持ちが、自らの出生と共に書かれています。
この本の中で、最も印象的だった文章は、このようなものです。
今六ヶ所村再処理工場には高レベルの廃液が高温のまま貯蔵タンクにたまっている状態です。
もし地震が起きて電源が喪失したら、冷却ができなくなり、
最悪の場合貯蔵タンクが爆発してしまいます。
日本原燃に「その場合はどうなるのか」と聞いてみたのですが、
「そういう場合は想定していません」「だいじょうぶです」「ありえません」というばかり。
「電源車の用意はしているんですか?」と聞いてみても、
「想定していないから用意していませんが、大丈夫です」・・・・
信じられないことなのですが、私達はこういう状況の中で日々生活しています。
今、福島原発でまさに、菊川さんが原燃に問いただした現実が起こっています。
予言でもなんでもない、現代科学を集め、予測していけば、容易に想像できることでした。
この事実を、私達はどうとらえればいいのでしょう。
実は、私は一度だけですが、
菊川さんたち反対派と一緒に、六ヶ所村の原燃に抗議表明をしに行ったことがあります。
六ヶ所再処理施設の煙突からは、当時試験稼動(のようなもの)で、
(現在、度重なるトラブルで稼動は中止中)
放射性物質をふくむ煙が連日でていたのですが(!)
その日は無風で、放射能を含む煙が地上に降り、基準よりも濃い放射性物質がでていました。
原燃は強風にふかれること(六ヶ所村は常に風が強く吹く土地柄)を
前提とした測定値を基準としていたそうです。
菊川さん達は、このことに対する抗議を行ったのです。
(私はたまたまその日に菊川さんの「花とハーブの里」にお邪魔していて、
頭数が多いほうがよいから、ということで同行させてもらいました)
おかしな話だと思いませんか?
原燃は六ヶ所に吹く風がいつでもあること、を想定し、
それによって薄まる放射能値であれば人体に影響はないとしているのです。
でも、気候はいつでも変化するもので、無風な日は当然あります。
それは想定外、というのはどういうことなのでしょう?
ちなみに無風の日は前日1日だけ。
それだけで規定値よりも濃くなる放射能の値とは一体どういう考え方の元に
作られたものなのでしょうか?
これが国家レベルの施設なのだという事実を、一体どうとらえればいいのか。
私の頭で、理解できるものではありませんでした。
あまりにもおそまつすぎるのです、基準値も対応も想定も、全てが。
私には原燃という組織もどこか狂っているように思えました。
と同時に、そうした「狂ったもの」に対し、
抗議をし続ける反原発の人たちが
狂気の渦の中に巻き込まれているように思え、
言い得ることのできない「恐怖」を感じてしまいました。
こんな「狂気」の中で、菊川さんは発狂せずに、
身体を壊しながらも、活動をつづけ、この本を書かれた。
菊川さんは、最後にはこうかかれています。
法律は不変に思えますが、本当にそうなのでしょうか。
実は法律といえども不変ではなく、大多数の国会議員が支持すれば、必要に応じて変えられるのです。
核のゴミ、こんなに危険なものが身近にありながら、何も起きないはずはないのです。
いつも生活の雑用を片付けなければならない私達女は、特にそれを知っているはずです。
都合の悪い事実を見ないふりをしていても、消えてなくなるわけではないということを。
と、「暮らし」を治める「女性」の立場をもって、問いかけています。
この本が問いかけるものを、
改めて自分の身になぞらえ、おきかえ、考えています。
久しぶりのブログなのに重い内容ですみません。
そろそろかる~い話題も、と思っているのですが、自分的にはどうしても書きたかった内容で、
ついたくさん書いちゃいました。
明日はもう少し軽い内容にしたいと思いますので、
クリックもどうぞよろしくお願いいたします。
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生活している友人夫婦が、今年も佐渡にやってきました。
仕事を手伝っていただくかわりに、寝床と食事を提供する
その仕事体系は、最近の言葉でいう「ウーファー」ともいえるかもしれませんが、
彼らは、その言葉ができるずっと前からそうした生活をしています。
多くを語らず、口出さず、
それなのに、いつもかゆいところに手が届くような、ベストなタイミングの
お手伝いをしてくれるので、
どこからも「助かるわ~」と言ってもらっている頼もしい存在です。
我が家も去年、薪小屋を作ってもらいました。そのブログはコチラ
さて、そんなお二人が、「よかったら読んでみて」と貸してくれた本がありました。
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「六ヶ所村 ふるさとを吹く風」 影書房 1700円
鎌仲ひとみ監督のドキュメンタリー映画「六ヶ所村ラプソディ」で
一躍有名になった(本人は望んだものではないけれど)
反核の活動をされている菊川慶子さんが去年の秋に発行された本です。
お二人は、菊川さんの「花とハーブの里」で、
毎年反核運動のシンボルでもある「チューリップ祭り」をはさんで
毎年1ヶ月近くの間、滞在し、お手伝いをされています。
日本中のいろいろな場所をお手伝いし、その先々でこの本をお貸ししているそうです。
もっと強い原発反対ムードを漂わせた本かと思っていました。
だけど、実際には菊川さんの穏やかな性格を思わせる、
淡々とした口調で終始される本で、
こんな意気地なし反原発派の私でも読み終えることのできる本でした。
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大勢の女性と共にハンガーストライキをした時の写真や・・・
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反対抗議をする人の減少を埋め合わせるために、
全国から届いた古い靴をおいて行った抗議行動の写真など・・・
菊川さんがどんな思いで、「連戦連敗」の反原発運動に20年も関わってこれたのか、
その気持ちが、自らの出生と共に書かれています。
この本の中で、最も印象的だった文章は、このようなものです。
今六ヶ所村再処理工場には高レベルの廃液が高温のまま貯蔵タンクにたまっている状態です。
もし地震が起きて電源が喪失したら、冷却ができなくなり、
最悪の場合貯蔵タンクが爆発してしまいます。
日本原燃に「その場合はどうなるのか」と聞いてみたのですが、
「そういう場合は想定していません」「だいじょうぶです」「ありえません」というばかり。
「電源車の用意はしているんですか?」と聞いてみても、
「想定していないから用意していませんが、大丈夫です」・・・・
信じられないことなのですが、私達はこういう状況の中で日々生活しています。
今、福島原発でまさに、菊川さんが原燃に問いただした現実が起こっています。
予言でもなんでもない、現代科学を集め、予測していけば、容易に想像できることでした。
この事実を、私達はどうとらえればいいのでしょう。
実は、私は一度だけですが、
菊川さんたち反対派と一緒に、六ヶ所村の原燃に抗議表明をしに行ったことがあります。
六ヶ所再処理施設の煙突からは、当時試験稼動(のようなもの)で、
(現在、度重なるトラブルで稼動は中止中)
放射性物質をふくむ煙が連日でていたのですが(!)
その日は無風で、放射能を含む煙が地上に降り、基準よりも濃い放射性物質がでていました。
原燃は強風にふかれること(六ヶ所村は常に風が強く吹く土地柄)を
前提とした測定値を基準としていたそうです。
菊川さん達は、このことに対する抗議を行ったのです。
(私はたまたまその日に菊川さんの「花とハーブの里」にお邪魔していて、
頭数が多いほうがよいから、ということで同行させてもらいました)
おかしな話だと思いませんか?
原燃は六ヶ所に吹く風がいつでもあること、を想定し、
それによって薄まる放射能値であれば人体に影響はないとしているのです。
でも、気候はいつでも変化するもので、無風な日は当然あります。
それは想定外、というのはどういうことなのでしょう?
ちなみに無風の日は前日1日だけ。
それだけで規定値よりも濃くなる放射能の値とは一体どういう考え方の元に
作られたものなのでしょうか?
これが国家レベルの施設なのだという事実を、一体どうとらえればいいのか。
私の頭で、理解できるものではありませんでした。
あまりにもおそまつすぎるのです、基準値も対応も想定も、全てが。
私には原燃という組織もどこか狂っているように思えました。
と同時に、そうした「狂ったもの」に対し、
抗議をし続ける反原発の人たちが
狂気の渦の中に巻き込まれているように思え、
言い得ることのできない「恐怖」を感じてしまいました。
こんな「狂気」の中で、菊川さんは発狂せずに、
身体を壊しながらも、活動をつづけ、この本を書かれた。
菊川さんは、最後にはこうかかれています。
法律は不変に思えますが、本当にそうなのでしょうか。
実は法律といえども不変ではなく、大多数の国会議員が支持すれば、必要に応じて変えられるのです。
核のゴミ、こんなに危険なものが身近にありながら、何も起きないはずはないのです。
いつも生活の雑用を片付けなければならない私達女は、特にそれを知っているはずです。
都合の悪い事実を見ないふりをしていても、消えてなくなるわけではないということを。
と、「暮らし」を治める「女性」の立場をもって、問いかけています。
この本が問いかけるものを、
改めて自分の身になぞらえ、おきかえ、考えています。
久しぶりのブログなのに重い内容ですみません。
そろそろかる~い話題も、と思っているのですが、自分的にはどうしても書きたかった内容で、
ついたくさん書いちゃいました。
明日はもう少し軽い内容にしたいと思いますので、
クリックもどうぞよろしくお願いいたします。
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わたしも国や大企業が、やっていることだから、大丈夫なんでしょうと根拠もなく思っていた一人。なんて恐ろしいことが行われているんだろう。知ろうとしない人全員も、原発推進に加担しているのかもしれませんね。
今も、国がだす「安全な」基準値を信じようと、信じたいとすがるような思いで待ち望んでいる福島県民の方がいらっしゃいます。
そして同時に、大汚染がはじまっている現状をなんとかしたいと原発の停止に必死に運動している反原発の友人たちがいます。
「知ろうとしない人全員も、原発推進に加担しているのかもしれない」というAsakoさんの言葉は真実ですが、受け入れる心境をどう作っていけばいいのか、真剣に考えないといけない時がきているようですね。
知らないで済ませてきたことが多すぎる、
教えていただき感謝です。
今日のニュースで、福島の原発に対して
何年か前、歴史上に今回の津波と同じ規模のものがこの土地で起きた事実があるので、
検討して欲しいという要求を
東電側は、はねつけたと言っていました。
「想定」というのは、あくまで「想定」。
なんの根拠もない「想定」にまどわされてはいけないのだと知りました。
震災で亡くなられた方々には本当に申し訳ないけれど、
震災で学ばせてもらったこと、
今まで、心の中でぼんやり考えていたことを
皆でつながって
形に表す時なのだと思います。
4月の選挙、時間もありませんが、
真剣に候補者の選ばなければと思います。
メッセージもありがとうございます。
通信と一緒に、電気リーフレットも送らせていただきました。少々遅くなるかもしれませんが、2,3日中に届くと思います。
遅くなってしまい申し訳ありません。
東電の核心を逃れる会見は、とてもとても
やるせなくなりますが、
この怒り(というか哀しみというか)を
行動につなげないといけないのでしょうね。
一緒に頑張りましょう。
私も頑張ります。
教えてもらってありがとうメッセージ、とても嬉しいです。ありがとうございます。