刷り上りました!
ジオパークの解説書。その名も
「金と銀の島でたどる3億年」
まだ仮の形ですが、本の形で手元にやってきました。
以前のブログで、この教科書に挿絵を描かせていただいた話を載せましたが
あれから季節が巡り、ようやく完成版が!
表紙に私のイラストをどーんと入れていただき、感無量とはまさにこのこと。
「地学オンチの私のイラストを入れていただいていいんでしょうか。
すみませんねえ」本を開く前につい黙礼。
地震と断層の説明ページ。
波食台と波食棚のページ。
佐渡ではこの2つが同じ小木地区内で見ることができます。
「波食棚」のイラストでは何故か息子も登場。
改めてその分厚い解説書をひもとくと、私がイラストでタッチしていなかった
解説もかなり多く、その充実っぷりに驚きます。
例えるならば、エスプレッソを丼でいただいているような、そんな感じ。
コーヒー好きにはたまらない。
地質学の奥の深さを感じると共に、佐渡人の気前のよさが、
本の形をとって示されているような、あえて例えるならばそんな感じ。
これだけの内容量のテキストが、
ジオパークの市民講座の中級コースで活用する予定だそうです。
(5月から11月まで全10回コースで、講義時間はほぼ1日で、受講料は5000円)
これはかなりお得です。
(・・・とはいえ、中級コースはすでに定員オーバーだそうです。う~ん、すごい!
体験コースはまだ空きがあるそうですよ。)
ページ数は全部で257ページ!
いかにこの解説書の著者・神蔵先生が、
この教科書作成に情熱をそそいだのかがわかります。
執筆のご苦労に比べれば、私の挿絵の苦労など、
象に対する蟻の比くらいなもので、
「大変だー大変だー」と喚いていた己れの小ささを恥じ入るばかりです。
神蔵先生は、つい先日まで高校で地学を教えておられた先生だが、
(私が通っていた高校とは違うので実際に授業を受けたことはないのですが)
一言でいうならば、現場主義
(先生ご自身も「百聞は一見主義」と言われています)
ぶっちゃけ挿絵を描く「だけ」の私に対し、
実際に地質学の現場を見ることをすすめ、
さらにご本人自らガイドして案内してもらいました。
真野の大須鼻。活断層がしっかり残っていて、小佐渡山脈が動いて高くなったんだということがわかる現場。
小木の横井戸。
千石船衰退後の村の命運をかけて掘った井戸は、火砕水中岩という水がめのような特徴を持つ岩でできているものでした。その話がまた感動的!
同じく小木地区の湧水。
火砕水中岩でできている小木の大地の豊かさを象徴するポイント
・・・と解説してもらわなければ、その真理がわからなかったです。
愛車の軽トラを走らせ、タバコを燻らせ、画板をもって、
随所随所で紙に絵を描きかき、よどみなく説明をしてくれる。
壮大な風景を前に、「この理屈が、これなんですよ」と「現物」を指差す。
その風景まるごとが佐渡人の誇りであるかのように。
自信に満ちている人の語り口は軽快で、聞いていて心地よいものです。
教科書だけでは理解できなかった地学のアレコレが
すっきり理解できた後のイラストは、
ただ指示通りに描いていたものとは全然別物なのには、自分でも驚きました。
ジオパークに興味がなかった私が、岩の説明なんかをダンナや息子に聞かせる
ことに(笑)
ジオパークで求める神蔵先生の願い、は冒頭の「本書のねらい」でも
書かれているが「鬼太鼓から銀河まで、実物をみよう!」
という一言に尽きるんだろうなあ、と思う。
教科書だけではわからない、写真だけではわからない、
手にふれ、目で見て、体で触れる。
そこから生まれてくるもの、感じたもの。
それこそ「教わったもの」だと。
自然そのものから教わったものこそ、感動の源。
それこそ明日生きるための原動力だと。
・・・そういうことではないのかなあ、と私は神蔵先生から勝手に習いました。
※ジオパークの講座は、今月5月30日(木)から始まる予定で、
受講者の申込み締め切りは5月8日(水)までのようです。
申込み、問合せは佐渡市教育委員会 社会教育課ジオパーク推進室(両津郷土博物館内)
電話0259-23-2101 ファックス0259-23-4820 です。
ガイドを目指す人向けのものと、体験コースの2種類があるようです。
私は後者のほうかな。こちらも一度体験してみたいと思っています。
そういえば作家の宮沢賢治も地学が好きでしたね。
ふいにその人とかさなったりして。
現在ジオパーク説明看板作成中!応援クリックをよろしく、です。
ジオパークの解説書。その名も
「金と銀の島でたどる3億年」
まだ仮の形ですが、本の形で手元にやってきました。
以前のブログで、この教科書に挿絵を描かせていただいた話を載せましたが
あれから季節が巡り、ようやく完成版が!
表紙に私のイラストをどーんと入れていただき、感無量とはまさにこのこと。
「地学オンチの私のイラストを入れていただいていいんでしょうか。
すみませんねえ」本を開く前につい黙礼。
地震と断層の説明ページ。
波食台と波食棚のページ。
佐渡ではこの2つが同じ小木地区内で見ることができます。
「波食棚」のイラストでは何故か息子も登場。
改めてその分厚い解説書をひもとくと、私がイラストでタッチしていなかった
解説もかなり多く、その充実っぷりに驚きます。
例えるならば、エスプレッソを丼でいただいているような、そんな感じ。
コーヒー好きにはたまらない。
地質学の奥の深さを感じると共に、佐渡人の気前のよさが、
本の形をとって示されているような、あえて例えるならばそんな感じ。
これだけの内容量のテキストが、
ジオパークの市民講座の中級コースで活用する予定だそうです。
(5月から11月まで全10回コースで、講義時間はほぼ1日で、受講料は5000円)
これはかなりお得です。
(・・・とはいえ、中級コースはすでに定員オーバーだそうです。う~ん、すごい!
体験コースはまだ空きがあるそうですよ。)
ページ数は全部で257ページ!
いかにこの解説書の著者・神蔵先生が、
この教科書作成に情熱をそそいだのかがわかります。
執筆のご苦労に比べれば、私の挿絵の苦労など、
象に対する蟻の比くらいなもので、
「大変だー大変だー」と喚いていた己れの小ささを恥じ入るばかりです。
神蔵先生は、つい先日まで高校で地学を教えておられた先生だが、
(私が通っていた高校とは違うので実際に授業を受けたことはないのですが)
一言でいうならば、現場主義
(先生ご自身も「百聞は一見主義」と言われています)
ぶっちゃけ挿絵を描く「だけ」の私に対し、
実際に地質学の現場を見ることをすすめ、
さらにご本人自らガイドして案内してもらいました。
真野の大須鼻。活断層がしっかり残っていて、小佐渡山脈が動いて高くなったんだということがわかる現場。
小木の横井戸。
千石船衰退後の村の命運をかけて掘った井戸は、火砕水中岩という水がめのような特徴を持つ岩でできているものでした。その話がまた感動的!
同じく小木地区の湧水。
火砕水中岩でできている小木の大地の豊かさを象徴するポイント
・・・と解説してもらわなければ、その真理がわからなかったです。
愛車の軽トラを走らせ、タバコを燻らせ、画板をもって、
随所随所で紙に絵を描きかき、よどみなく説明をしてくれる。
壮大な風景を前に、「この理屈が、これなんですよ」と「現物」を指差す。
その風景まるごとが佐渡人の誇りであるかのように。
自信に満ちている人の語り口は軽快で、聞いていて心地よいものです。
教科書だけでは理解できなかった地学のアレコレが
すっきり理解できた後のイラストは、
ただ指示通りに描いていたものとは全然別物なのには、自分でも驚きました。
ジオパークに興味がなかった私が、岩の説明なんかをダンナや息子に聞かせる
ことに(笑)
ジオパークで求める神蔵先生の願い、は冒頭の「本書のねらい」でも
書かれているが「鬼太鼓から銀河まで、実物をみよう!」
という一言に尽きるんだろうなあ、と思う。
教科書だけではわからない、写真だけではわからない、
手にふれ、目で見て、体で触れる。
そこから生まれてくるもの、感じたもの。
それこそ「教わったもの」だと。
自然そのものから教わったものこそ、感動の源。
それこそ明日生きるための原動力だと。
・・・そういうことではないのかなあ、と私は神蔵先生から勝手に習いました。
※ジオパークの講座は、今月5月30日(木)から始まる予定で、
受講者の申込み締め切りは5月8日(水)までのようです。
申込み、問合せは佐渡市教育委員会 社会教育課ジオパーク推進室(両津郷土博物館内)
電話0259-23-2101 ファックス0259-23-4820 です。
ガイドを目指す人向けのものと、体験コースの2種類があるようです。
私は後者のほうかな。こちらも一度体験してみたいと思っています。
そういえば作家の宮沢賢治も地学が好きでしたね。
ふいにその人とかさなったりして。
現在ジオパーク説明看板作成中!応援クリックをよろしく、です。
私は羽茂に保育園から小学校2年生まで住んでいて
その時に神蔵先生とお会いしました。
父が同じ勤務先だったのです。
その時は何も地学のことなんて教わっていませんけどね(笑)どんな先生でしたか?
きっと今とあんまり変わっていなかったんだろうなあ、と想像します。
神蔵先生は、羽茂高校で教えていませんでしたか?
えーっと、20年前くらいの話ですが・・。
だとしたら、私地学習ってましたよ。
懐かしいなぁ~^^