日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

遺してはいけないもの

2008-11-20 | 他人のフリ見て我が身を正す
商工会連合会で色々な相談を受けるようになって5ヶ月が過ぎようとしています。
この間たくさんの事業主様からご相談を頂きました。
その多くが事業承継ですが中には悲惨なケースも存在します。

お父様である個人事業主が病気がちで仕事が出来る状態にない。
事業主が病床についていようと事業は日々動いている。
結果、息子さんが資金繰りをしないといけない羽目に陥る。
しかし、息子さんは事業主ではないため、銀行から借入を行うこともできない。
刻々と資金繰りが付かなくなるXデーが近づいてきて
取引先と金融機関の間に挟まれ、息子さんは仕事も手につかなくなる…。

こんなことがアチコチで頻発しています。
この5ヶ月間で相談予約の前日にお父様が亡くなられたケース
そして、相談の翌日に亡くなられたケースの両方がありました。
当然、後日ご相談にこられるのですが…。

そんな中でも悲惨なのが、お父様が病気がちになって久しくとも
その仕事の殆どを継ぎ手に任せず、
経営内容が家族すらわからない状況になっている場合です。
これに加え、決算内容に粉飾などが含まれていたりすると
継承者はただ頭を抱えるばかりで身動き取れなくなってしまいます。

いずれ逝く者としてこの世に残してはいけないもの
それは「ウソ」と「借財」です。
ウソは遺された者を翻弄してしまいます。
借財は遺された者を路頭に迷わせます。

いずれ自分の身体一つでこの世を去ります。
絶対に遺すべきでないものは遺さないようにしたいものです。
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