無い事を怖がらない

「無い」事に恐怖心を持っていませんか？
それが無かったら本当に困るのですか？
ただ単にないことを理由にしている事はありませんか？
無い事を逆手に取ることはできませんか？

変な愚痴を聞かされる事があります。
「俺は学校を出ていないから偉くなれない」
「俺は貧乏な家系に生まれたから貧乏だ」
「俺の親父はグウタラだったから俺もそうなった」
「赤字が出るけれどこの仕事をしなきゃいけないんだ」

なぜか世の中は言い訳と無い事の恐怖心で包まれてしまっているようです。

学校を出ていなくても松下幸之助のような経営の神様はいるのです。
学校を出ていなくても田中角栄のような総理大臣が生まれるのです。

親が貧乏しているからといって子供もお付き合いをする必要等ありません。
朝から晩まで汗水たらして仕事をすればいいじゃないですか。

あなたの親父さんがグウタラなのとあなたがグウタラな事に何の因果関係もありません。
ただ一つだけ、あなたがグウタラなだけです。

なぜ赤字の仕事をするのですか？
その仕事をしなかったら次の仕事が受注できないから？
そんなニンジンをぶら下げるような会社とはこちらからお付き合いを止めればいかがですか？
その方がすっきりするのではないですか？

日本人は近所の人、隣の人、同僚などの目を意識し過ぎています。
結果、「みんな○○なのに、私だけ・・・。」こんな言葉で自分を擁護しようとします。
「みんなが自殺したらあなたも自殺するのですか？」
「みんなが貧乏になったらあなたも貧乏になるのですか？」

無い事を怖がり過ぎて
周囲の目を気にして
自分らしさは何かさえ持っていない

そんな人生って楽しいでしょうか？

巧言令色少なし仁

有名な言葉らしいです。
調べてみると孔子の論語の中でも最もポピュラーなものであるとも・・・。

孔子の論語は私は五十にして天命を知る事ばかり気にして
基の基の部分をまったく気にも留めていなかったようです。

「巧言令色少なし仁」＝「巧言令色、鮮矣仁」
言葉や外見だけを取り繕って人に好かれようとすること
口先でうまい事を言ってくる人はとかく誠実さに欠ける
だそうです。

見栄えだけを良くして中身が無い・・・。
なんだかドキリとさせられてしまいます。
もっとも、私の場合は見栄えが良い訳でもないので
外見でも誠実さに欠け
内面でも誠実さに欠けると言ったところでしょうか…(*_*;

いえいえ、そんな話ではなく
人の魅力は内面から溢れ出るものであって
へらへらとした体裁だけで周囲からの信頼を勝ち得るものではない。
従って、先ずは人間力に満ち溢れた人物になる事が先決のようです。

人間力か・・・。
知識
行動
感謝
洞察力
責任感
持続力
包容力
体力（？）
後は何を揃えて行かなければならないのだろうか・・・。

天使の分け前 （Angels' share）

トクトクトク。。。
ウィスキーのボトルから琥珀色の液体が流れ出る音とともに
ナレーターが「天使の分け前」の話をしてくれたＣＭを覚えていらっしゃいますか？

ウイスキーは、長年樽で熟成している間に少しずつ蒸発し、
10年も経つと当初の8割程度の量になってしまうんです。
ウイスキー独特の味わいと香りが生まれるためには仕方のないことなのですが、
昔の人たちは「天使に分け前を取らせて（飲ませて）いるからこそ、
我々は美味しいウイスキーを手に入れることができたのだ」と考え、
樽から減った分のウイスキーのことを「Angels' share（天使の分け前）」と呼んできたのです。
（サントリー「山崎蒸留所ブログ」http://yamazaki-d.blog.suntory.co.jp/　より）

何と気の長いお話でしょうか。
そしてなんと鷹揚なお話でしょうか。
仕事はこんな風に楽しみながら年輪を刻んでいきたいと思わされます。

ややもすると合理化、合理化の嵐が吹き荒れ
一円でも多く
一円でも少なく
一秒でも速く
1ミリでも短く
そんなことに振り回され続ける昨今の企業の中で
こんな心のゆとりを持ちながら仕事をしたいと思ってしまいます。

天使の分け前
それはやさしい心
広い心
柔軟な心
そんな心持になりなさいという事をやさしく教えてくれているように感じます。