3月第3週の小2国語クラスで読んだ本は、こちらです。
こちらはクリスマスの話なので、季節感が全く違うのですが…。
先日読んだ『ろくべえまってろよ』『びゅんびゅんごまがまわったら』を購入した方が、同時に購入している作品だとAmazonに教えてもらったので、借りてきました。
クリスマスの日。
北の国の動物の子どもたちも、サンタクロースのおじいさんから、それぞれ贈り物をもらいました。
白うさぎの子「ましろ」は、その中でも一番先にもらいました。
けれども、ましろはまだもっと何か欲しくなりました。
サンタクロースからの贈り物は、どの子どもも1回きりです。
そこで、ましろは別のうさぎの子になって、「まだ贈り物をもらっていない」と言えばいいんだ、と思いつきます。
ましろは炭を拾い上げると、真っ白な身体にこすりつけて、黒くしました。
そして、そっと家を抜け出します…
自分でいけないと思っていることをしてしまったときの、子ども自身の葛藤が描かれています。そして、子どもが嘘をついたときに、それすらも受け止めて導くサンタクロースのおじいさん。クリスマスについてしまった嘘を通して、成長する子うさぎのましろ。
舞台はクリスマスですが、「行事関係の絵本」という言葉ではくくれないほど、たくさんのことを考えさせられます。
あたたかい気持ちになれる絵本です。
文章の作者の佐々木たづさんは、高校在学中に両目を失明されています。生徒さんの希望で「おわりに」も読みました。両目が見えない状態で、このような作品を生み出していることに、生徒さんも驚きを隠せない様子でした。
「音もなく降る雪の、その音が聞こえるような静けさ」
このような言葉を生み出せる感性は、目が見えないからこそなのかもしれません。
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