長崎県が出している「ながさきだより」12月号に石木ダム建設について
”石木ダムが必要な理由「なぜ?」を考える”というタイトルで特集が組まれていました。
私はこういうものにお金や労力をかける前にまず反対地権者の「なぜ?」に誠実に
答えるのがスジだと思います。地権者側が詳細に石木ダムの必要性に対する疑問について
問いただした「公開質問状」には長崎県は未だになしのつぶてです。
「ながさきだより」についての反論は「石木川まもり隊」のホームページでわかりやすく解説
しています。
「ながさきだより」12月号にもの申す
http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/e/fd733eb4f362e92fb3efa86c9303f8c0
私が問題にしたいのはこれ↓
簡単に言うと「佐世保市には安定した水源が77,000m3しかない。しかしあと40,000m3の
安定水源が必要だ。それを石木ダムで確保する」というのです。
しかし現在佐世保市の水道使用量はどうなっているかというと、平成25年度では平均で、
71,085㎥/日、最大で、79,930㎥/日。今年は7月に記録した76,970m3が最大です。
なんとなんと安定水源内に収まっているではありませんか!!
これから佐世保の人口は今の75%に減少する予想です。それに伴って水道の使用量も減少する、
普通に考えたら「ダムなんか造っている場合じゃない」ですよね。
そこで役人が考え出すのは下の予測。昨年3月に佐世保市水道局が出した予測です。
「いやいや水使用量は減らない。今年度から右肩上がりに急増していく」というのです。
今年度の一日最大給水量の予測は91,717㎥/日でした。このまま推移する実績値との差が
15,000㎥/日にもなり、予測は破綻確実です。
興味のある方は、佐世保市水道局が毎日発信している
「前日の水道配水量」
http://www.city.sasebo.lg.jp/suidou/suikei/documents/suiryounippou.pdf
をチェックしてみて下さい。最新の12月5日(金)は、69,140㎥/日です。
私には「石木ダムは要らない」というデータを毎日発信しているように思えます。
5年前も実績値と大きくかけ離れた過大予測。今回も前回に輪をかけた過大予測です。
研究者からは「無理に無理を重ねた最悪の水需要予測」、弁護士からは「この予測が当たったら
佐世保市水道局の前で土下差して誤る」といわれるほどのでたらめな予測です。
小学生の自由研究でもこんなことはしないでしょう。
こんなでたらめな予測を根拠に「石木ダムは必要だ」「強制収容も辞さない」という態度の
長崎県や、佐世保市、それに携わっている役人は恥を知るべきです。