2月上旬の海外旅行から帰って以降、どうも見えにくいのに気がついた。
まず、行きつけの眼鏡屋さんで、めがねの調整を、4・5日間隔で、三度行った。
ついに三度目の正直、眼鏡屋のご主人に、一度眼科を受診するよう勧められた。
それでその足で、久しぶりに行きつけの病院の眼科を訪ねた。
午前中検査、再度午後からまたまた検査。
なんと、中年のベテラン女医さんが、首をひねるではないか。
右目に網膜はく離の前兆となる部分があるという。
網膜はく離は、剥離部から暗くなり始め、そのうちに視野全体が暗闇になるという。
そして剥離後の時間が経過するにつれて、たとえ手術をしても、視力の回復ができなくなるという。
「なんだったら、すぐにこの場で手術をしますか」という。
翌2月28日午後、意を決して
「光凝固術(レーザ光線により網膜と後ろの膜を焼き付ける)」を施術した。
網膜の長円形に薄くなっている部分の周囲を2・3回ぐるりと焼き付けたのであった。
火傷が完治するのに一月くらい掛かるので、眼球に大きな力をかけないよう注意された。
次の診察・検査は3月末頃。
初めは、結膜炎程度かと軽く考えていたが、
蓋を開けてみれば「敵は本能寺にあり」、思いもかけないことになった。
おまけに軽い白内障もあるという。
気ばかり若くても、確実に老化が進んでいるのである。
中年の女医さんとにらめっこするのも悪くない、
これからは、定期的に眼科にも顔を出すことにした。
こうやって、はしご診療の深みにはまるのであろう。