明治の新趣向の狂歌を、何故か知らぬが
「へなぶり」と呼ぶのだそうである。
曾宮一念という人の“へなぶり”に、
「卑しきは めだたちがりやと 胡麻のすりと
金ずるさがす いやなまざし」
というのがある。
明治時代には、よほど胡麻のすりが多かったのであろう。
これを平成の狂歌に、ちょいと替えてみよう、
「卑しきは 隠しに隠す 事務所費と
選挙見え見え 愛想顔」
まもなく、地方選挙のシーズンである。
誰を選ぶべきか、いつも迷うのである。
当市もご他聞に漏れず、財政逼迫状況。
新たに選出された若手の新市長が、
財政再建の旗印のもとに選ばれて、
早速効果があった。
真っ先に、その直接的効果を感じたのが、
次の2件。
1.我々が趣味講座で使用している、市民センターの有料化である。
2.新年度の補助講座数を減らしたことである。
こんな遣り易いことを、して貰いたくって選んだのではない。
いったい本来の経費削減は、
どうなっているのか!
声なき声の人たちの福利厚生は、簡単に削減・有料化するが、
本質的な、もっともっと効果の大きい
議員の削減や市職員の合理化などは、
どうなっているのかと思うのである。