12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
無責任結構・ 中途半端・ちゃらんぽらん・ 出たとこ勝負、で参りましょう!

あかぬける

2007年03月05日 07時12分58秒 | Weblog

 杉浦日向子の江戸塾 (PHP文庫)からの受け売りの続編。

江戸の女性は、渋めの柄が好みだったという。

上方は、「纏(まとっ)ていく文化
= 次から次へときれいなものを重ね着する文化」であるという。

これにひきかえ、江戸の文化は、
「省略していく文化」だという。

言い換えれば、すぐに大火で焼け出されるので、
極力物を持たないようにしたのだという。

「垢抜ける」ではなくて「赤ぬける」という表現を用いていた。

 赤は女の最後の「決め色」、
いつもは赤なしで勝負することを「赤ぬける」言うのだそうである。

 江戸の女性は、今日こそはというときに、
初めて、赤い紅をつけ、赤い下着で挑むというのである。

さぞかし、江戸の男は、たじたじとなったことであろう。

一度でいいから、こんな目にあってみたいのだが、
寅さん「もどき」では、到底望むべきもなさそうである。