12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
無責任結構・ 中途半端・ちゃらんぽらん・ 出たとこ勝負、で参りましょう!

三万五千頭

2007年03月21日 06時32分04秒 | Weblog

 遺伝子工学の権威村上和雄先生は、
海外でのニックネームが、

“ドクター三万五千頭”と言うのだそうである。

1986年、世界に先駆けて

高血圧の黒幕酵素「レニン」の遺伝子解読に成功し、
一躍世界的な業績をあげ注目されたのであった。

研究室の大学院生達が、
早朝から梅干大の牛の脳下垂体の皮むき作業を行い、

三万五千頭分を処理し、

僅か0.5
mgr(1万分の5グラム)のレニンを抽出したのである。

この種の作業は、日本人特有の粘り強さがないと無理であったろうが、

先生はこうもおっしゃっていた。

「絶対に出来るという、直感があったから、数百頭から始め、これではまったく抽出できず。

さらに数千頭でも駄目、それでも諦めず、
さらにさらに3万五千頭まで皮むきをした」とのこと。

偉大な発見・発明は、常識を超えた、

“そんな馬鹿な”・“とんでもない”
と非難されるような発想・行動なくしては、達成できない。

その原動力となるのが、直感的からくる
「絶対に出来る」という、“思い込み“である。

小生の場合には、“ちゃらんぽらんなら出来る”ということで、
色々なことにちょっかいを出しているが、

「絶対に出来る」という、
“思い込み“に何時なるのか、判らない悩みがある。